後藤‐ヨッフェ会談(読み)ごとうよっふぇかいだん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「後藤‐ヨッフェ会談」の意味・わかりやすい解説

後藤‐ヨッフェ会談
ごとうよっふぇかいだん

日露協会会頭・東京市長後藤新平と極東駐在ソ連代表アドルフ・ヨッフェとが、1923年(大正12)2月1日から6月16日にかけて行った会談。後藤がヨッフェを病気療養の名目で個人的に日本に招待し、17年のロシア革命以後断絶していた日ソ間の国交調整問題について話し合った。この会談は、川上俊彦‐ヨッフェ会談、および芳沢謙吉(よしざわけんきち)‐カラハン会談に引き継がれ、25年には正式に日ソ国交が樹立された。この会談の途中で、後藤は交渉に専念するとの理由で東京市長を辞任した。

中西 治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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