御墨付き(読み)オスミツキ

デジタル大辞泉 「御墨付き」の意味・読み・例文・類語

お‐すみつき【御墨付き】

室町江戸時代幕府大名から、後日証拠として臣下に与えた花押かおうのある文書
権力権威のある人の与える保証。「公認お墨付きをもらう」
[類語]箱書き極め付き鑑定書保証書血統書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御墨付き」の意味・読み・例文・類語

お‐すみつき【御墨付】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 将軍、大名などから臣下へ与えられた文書。領地勲功などを保証、確認するもの。下付者の花押(書判(かきはん))があるところからいう。
    1. [初出の実例]「心よし・紙ふるけれどおすみ付」(出典:雑俳・江戸すずめ(1704)宝永元)
  3. にならって保証のために与えられた文書。
    1. [初出の実例]「小判何ほど下さるべきと御墨付(オスミツキ)頂戴仕たい」(出典浮世草子傾城色三味線(1701)江戸)
  4. ( 比喩的に ) 権威のある人から得る保証。
    1. [初出の実例]「地中海の旅」(出典:新西洋事情(1975)〈深田祐介〉家族連れ)

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