コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

御成始(読み)おなりはじめ

世界大百科事典 第2版の解説

おなりはじめ【御成始】

皇族,摂家,将軍などの出行,来着を御成といい,将軍年初の出行を御成始と称した。御行始ともいう。ことに鎌倉・室町時代には,幕府の重要な正月儀礼の一つであった。鎌倉時代には日時は不定であり,源家三代のときは,安達,八田,比企大江氏などの幕府草創期の功臣の宅へ赴いているが,摂家・親王将軍時代になると,もっぱら北条氏がこれを独占し,相伴には殿上人も加わり,儀礼的性格がいっそう強まった。この儀は室町幕府年中行事にも踏襲され,武家儀礼の拡充をみた応永(1394‐1428)ごろより応仁の乱前まで,毎年正月2日に管領邸,5日に畠山,12日に斯波,19日は赤松,22日は山名,23日は細川,26日は京極邸へ恒例として御成が行われ,饗宴が催されたが,このうち管領邸へのそれを特に御成始と称した。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

鑑定留置

被疑者・被告人が精神障害などで刑事責任能力を問えない可能性がある場合に、精神・心身の状態を鑑定するため、被疑者・被告人を病院などの施設に留置すること。捜査機関が裁判所に請求し、認められた場合に、期限を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android