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御暦の奏 オンコヨミノソウ

世界大百科事典 第2版の解説

ごりゃくのそう【御暦の奏】

宮中儀礼の一つ。〈ごれきのそう〉〈こよみのそう〉ともいった。毎年11月1日に,陰陽(おんみよう)寮が作成した明年の暦を中務省に送り,中務省はこれを太政官を経ずに直接天皇に奏進する儀。南殿庭上において行ったため,庭立(にわたち)の儀ともいうが,降雨や天皇が出席しないときは,内侍に付して奏進した。《延喜式》等によると,天皇に具注暦(ぐちゆうれき)2巻(6月以前を上巻,7月以降を下巻)を,中宮・東宮にも各2巻を進めるほか,内外諸司に166巻(83部)をわかつ頒暦も行われた。

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大辞林 第三版の解説

おんこよみのそう【御暦の奏】

御暦ごりやくの奏そう

ごりゃくのそう【御暦の奏】

平安時代、陰陽寮の暦博士が作った翌年の暦を、中務省が奏上する儀式。11月1日に紫宸殿で行われた。おんこよみの奏。こよみの奏。

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世界大百科事典内の御暦の奏の言及

【御暦の奏】より

…頒暦を受けた内外諸司はさらにその写しを作り,所属の寮司や郡司に分け,年内にそれの配布を終了させる。正倉院に伝わる具注暦や地方官衙跡から出土した具注暦は,いずれも御暦の奏,頒暦の手続などを経たものである。なお毎年正月元日の節会の終了後に,中務省が七曜御暦を奏上する儀が行われるが,七曜暦は,日月や五惑星などの天体の位置を示したものである。…

【暦】より

…《延喜式》(10世紀に施行された律令の細則)によれば11月1日に翌年の暦を奏進することになっており,その日天皇は南殿に出御して儀式が行われた。これを御暦の奏という。具注暦は6月までのぶんを上巻,以後を下巻とする2巻に分かれ,毎年166巻作られることになっていた。…

【御暦の奏】より

…頒暦を受けた内外諸司はさらにその写しを作り,所属の寮司や郡司に分け,年内にそれの配布を終了させる。正倉院に伝わる具注暦や地方官衙跡から出土した具注暦は,いずれも御暦の奏,頒暦の手続などを経たものである。なお毎年正月元日の節会の終了後に,中務省が七曜御暦を奏上する儀が行われるが,七曜暦は,日月や五惑星などの天体の位置を示したものである。…

※「御暦の奏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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