御朱印(読み)ゴシュイン

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

御朱印

写経を納めた際の証しにもらう「納経印」が起源とされる。通常は朱印帳朱色の印を押し、寺の本尊や神社・祭神名、参拝年月日などを墨書するが、事前に書いたものも。志納金初穂料などとして、300円程度を納めることが多い。

(2015-11-24 朝日新聞 夕刊 2社会)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

御朱印
ごしゅいん

寺院や神社に参詣・参拝した際、証(あかし)として授け与えられる印影。朱印。寺社の名称、本尊や神体の名称、日付などが墨書され、護符の宝印が朱墨で押される形が多く、布施や初穂料を納めて押印してもらう。書写した経文を奉納した際に納経の証明として授与されたものが起源とされ、西国巡礼などの信仰とともに広まったとされている。授与される場所を納経所とする所が多いのも、こうした成り立ちによるものと考えられる。朱印を納経印とよび、納経した人にのみ授与する寺院もある。また、朱印に御詠歌を書き添えたものなど、個性的なものも多いため、趣味として集めている人が少なくない。
 朱印は朱印帳や納経印帳とよばれる専用の帳面に押印してもらうことが多い。これらは、開くと平らになって墨書きがしやすいよう、蛇腹折りになったものが一般的で、和綴(と)じや袋綴じのものもある。御札や御守りと同様のものであるため、普段は神棚や仏壇に保管する人も多い。朱印帳は初めて朱印を受ける際に寺社で求める場合が多いが、朱印を収集する若い人が増えたこともあり、表紙や見た目に工夫を施したものが文具店や書店などでも販売されている。[編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ご‐しゅいん【御朱印】

〘名〙 (「ご」は接頭語)
① 朱印の敬称。戦国時代以来、大名が公文書に押した朱色の印。江戸時代には将軍の実名を陽刻したものが用いられた。また、朱印の押された文書。
※多聞院日記‐天正八年(1580)一一月九日「七日の申刻に御朱印給云々」
② 公認であること。おおっぴらなこと。隠しだてのないこと。
※雑俳・川柳評万句合‐明和四(1767)義五「御朱印だなどとじゃらつくいい名付」
③ 天保の改革をしゃれていった語。
※随筆・皇都午睡(1850)三「御朱印後は世の中がめっきりつまりました抔と、どてもない鄙言をいひ出す」

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世界大百科事典内の御朱印の言及

【朱印状】より

…このため両氏の政策は朱印制度と呼ばれる。徳川氏の朱印の使用法もほぼ同じであって,御朱印という語がこの3氏の朱印状をさす場合も多い。また豊臣・徳川両氏は国外に発行する外交文書に朱印判を用い,朱印状によって貿易を許可したので,朱印船の称が生まれた。…

※「御朱印」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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