御杖(村)(読み)みつえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「御杖(村)」の意味・わかりやすい解説

御杖(村)
みつえ

奈良県北東部宇陀(うだ)郡の村。宇陀山地の東端部、宇陀川上流域を占め、東部と南部は三重県に接する。地名は、東部の神末(こうずえ)に鎮座する式内社御杖神社に由来する。国道368号、かつて伊勢(いせ)神宮奉幣使が通過した伊勢本街道(国道369号)が通じ、中心集落の菅野(すがの)は宿場町として発達した。農林業を主とし、ホウレンソウトマトなどの高冷地野菜栽培、シイタケ栽培のほか、磨き丸太を産出する。県境一帯は室生(むろう)赤目青山国定公園域。面積79.58平方キロメートル、人口1479(2020)。

[菊地一郎]

『『御杖村史』(1976・御杖村)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android