御町(読み)オチョウ

デジタル大辞泉 「御町」の意味・読み・例文・類語

お‐ちょう〔‐チヤウ〕【御町】

江戸時代公許遊郭京都島原大坂新町江戸吉原。おまち。
「―の辻に立ちながら」〈浮・一代男・六〉

お‐まち【御町】

江戸時代、町役人集会所町会所まちかいしょ
おちょう(御町)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「御町」の意味・読み・例文・類語

お‐まち【御町】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 江戸時代、町方(まちかた)に関する民政を行なった町年寄町代(ちょうだい)などの町役人が使用した集会所。町会所(まちかいしょ)
    1. [初出の実例]「むかしなじみのお町に行て、門の役人を望みしに、各(をのをの)たはけの沙汰して」(出典浮世草子・好色盛衰記(1688)三)
  3. おちょう(御町)

お‐ちょう‥チャウ【御町】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸の遊里、吉原の通称
    1. [初出の実例]「いつも初音の いつも初音の〈春澄〉 御町にて其御姿は御姿は〈芭蕉〉」(出典:俳諧・江戸十歌仙(1678)八)
  3. 広く、公許の遊里。
    1. [初出の実例]「恋せしは右衛門といひし見世守り〈志計〉 お町におゐて皆きせるやき〈一朝〉」(出典:俳諧・談林十百韻(1675)上)

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日本歴史地名大系 「御町」の解説


ごびようまち

[現在地名]米沢市御廟一―二丁目

館山口たてやまぐち町の西に続く中・下級家臣屋敷町。東西の道に沿う両側町。当町から北に折れると上杉家御廟に至ることからの町名

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