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百葉箱 ひゃくようばこinstrument shelter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

百葉箱
ひゃくようばこ
instrument shelter

気象観測機器を収納して風雨などから保護し,日射や放射から遮蔽し,大気本来の気象特性を測定できるように工夫された。収納する測器はおもに,通風乾湿計最高温度計最低温度計自記温度計自記湿度計である。木製で側面や窓は鎧戸にして全面を白いペンキで塗装してあり,外気は屋根以外の側面,底面から出入りできるようになっている。風通しがよく日陰にならない露場に,底が地上 1m程度,測器の感部が地上 1.5m程度になるように設置する。窓は,開いたときに内部に直射日光があたらないよう真北に向ける。気象庁は,明治時代にはスチーブンソン型百葉箱,大正時代から 1970年頃までは国産の中央気象台1号型(のちに気象庁1号型)を使用していた。1980年代には,通風に特に配慮した気象庁3号型が製作され,6号型までつくられた。測器の遠隔測定化などのため,気象庁は 1993年から百葉箱を使わなくなったが,学校や地方自治体等では利用されている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

百葉箱

太陽の光を遮って適度の風通しを作り、同一条件下で温度や湿度を測る気象観測用具。板が重なる外観が名前の由来とされる。百葉箱を研究した東京都環境局の山口隆子さんによると、19世紀中頃に英国で開発、19世紀後半に日本へ導入された。戦後まもなく、小学校の理科教育で使われ始めた。自動観測機器の登場で、気象庁は1993年に百葉箱を使った観測をやめた。

(2012-07-07 朝日新聞 夕刊 2社会)

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デジタル大辞泉の解説

ひゃくよう‐ばこ〔ヒヤクエフ‐〕【百葉箱】

気象観測用の小屋形の木箱よろい戸で囲って通風をよくし、白く塗って日光を反射させる。地面から高さ1.5メートルの所に温度計湿度計などがくるように設置する。ひゃくようそう。

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百科事典マイペディアの解説

百葉箱【ひゃくようばこ】

〈ひゃくようそう〉とも。地上での気象観測のため露場に設置する通風のよい小屋形の木箱で,中に温度計,湿度計などを収めるもの。二重のよろい戸で四方を囲み,開閉戸は北面させ,外側は白ペンキで塗り,温度計をつるす位置はほぼ地上1.5m。
→関連項目乾湿計気温露場

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世界大百科事典 第2版の解説

ひゃくようばこ【百葉箱 instrument shelter】

地面付近の気温や湿度を測定するための測器を風雨などから保護し,日射や放射から遮へいするために作られた小屋形の木箱。百葉箱は,四方の壁が二重のよろい戸で,北と南に面する部分に扉がある。屋根は二重で内側は二重のすのこ,床も二重のすのこで通風をよくするようになっている。すべての部分を白色ペンキで塗装してある。4本の脚部は木製で,地上の部分が約1mになるように地中に埋めて固定する。これは内部に入れた温度計や湿度計の感部が,国際的な規定によって地表面上約1.5mの高さにすることができるように調節したものである。

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大辞林 第三版の解説

ひゃくようばこ【百葉箱】

気象観測用の白く塗った小屋形の木箱。日射や雨の影響を受けないように二重の鎧戸よろいどで四方を囲み、天井に通気筒を設けて通風をよくし、地表から1.5メートルほどのところに、温度計・湿度計・気圧計などをおさめておくもの。ひゃくようそう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

百葉箱
ひゃくようばこ

屋外の気温を測るための温度計を入れておく箱。通風をよくするため四方をよろい戸にしてあるので、こうよばれる。また「百葉箱(ひゃくようそう)」ともいわれる。床と天井にすきまがあり、温度計の地面からの高さが1.5メートルくらいになるよう脚をつけて設置する。百葉箱の役割は、温度計を外気に当てるとともに、日光の直射や周囲の地物などからの放射が温度計に当たるのを防ぐことである。いろいろな形や大きさのものが使用される。気象台や測候所では、間口、奥行とも1メートルくらいある二重のよろい戸をつけた木製の百葉箱がよく用いられる。日射をよく反射するように白ペンキを塗り、自記温度計や湿度計なども入れることがある。扉は、開いたとき日光が直射しないように北側にするのが正式とされている。一般には、これより小さいものを使用することが多い。[篠原武次]

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