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心憎い ココロニクイ

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デジタル大辞泉の解説

こころ‐にく・い【心憎い】

[形][文]こころにく・し[ク]
憎らしく思われるほど、言動などがすぐれているさま。「―・い演出」「―・いまで落ち着きはらう」
はっきりしないものに心がそそられるさま。特に、上品な深みを感じ、心ひかれるさま。おくゆかしい。「―・い庭のたたずまい」
憎らしく思うさま。こ癪(しゃく)にさわる。
「此小僧を少々―・く思って居たから」〈漱石吾輩は猫である
対象がはっきりしないので、不安である。
「定めて打手向けられ候はんずらん。―・うも候はず」〈平家・四〉
不審を感じ、とがめたく思うさま。怪しい。
「―・し。重き物を軽う見せたるは、隠し銀にきわまるところ」〈浮・胸算用・四〉

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大辞林 第三版の解説

こころにくい【心憎い】

( 形 ) [文] ク こころにく・し
あまりにすぐれているので憎らしくさえ感じられる。 「 - ・いまでに落ち着きはらっている」 「 - ・い演技力」
表面はさりげないが深い配慮が感じられる。 「 - ・い心遣い」 「 - ・い庭石の配置」
上品で奥ゆかしい。深みがある。 「たきものの香、いと-・し/枕草子 201
(よくわからないもの、はっきりしないものに)関心をそそられる。心をひかれる。 「殿ばらなどには-・き今参りのいと御覧ずる際にはあらぬほど/枕草子 201
奥底が知れない。あなどりがたい。 「さだめて打手むけられ候はんずらん、-・うも候はず/平家 4
不審だ。あやしい。 「 - ・し、重きものを軽う見せたるは隠し銀がねにきはまる所/浮世草子・胸算用 4」 〔相手のすぐれていることをねたましく思う状態のが原義〕
[派生] -さ ( 名 )

出典|三省堂
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