精選版 日本国語大辞典「抜群」の解説
ばつ‐ぐん【抜群】
(古くは「ばっくん」)
[1] 〘名〙 (形動)
① 多くのものの中で特にすぐれていること。とびぬけてすぐれていること。また、そのさま。
※太平記(14C後)一七「たとひ先々抜群(ハックン)の忠ありと云とも」 〔梁書‐劉顕伝〕
② はなはだしいこと。また、そのさま。
※スピリツアル修行(1607)御パッションの観念「ヲンカナシミノ ゴクツウワ ナヲ baccunni(バックンニ) マサリテ」
③ 非常によいさまをいう俗語。
※誰かが触った(1972)〈宮原昭夫〉四「『亀井先生にお土産に持って行きなさい。いいでしょ?』『いい、いい、バツグン!』鳴夫も浮れだす」
[2] 〘副〙 はなはだしく。大変。非常に。とても。
※虎明本狂言・賽の目(室町末‐近世初)「めのかずもばつくんちがふ」
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