怪人二十面相(読み)かいじんにじゅうめんそう

日本大百科全書(ニッポニカ)「怪人二十面相」の解説

怪人二十面相
かいじんにじゅうめんそう

江戸川乱歩のジュニア向け推理小説の第一作。1936年(昭和11)『少年倶楽部(くらぶ)』連載。モデルはアルセーヌ・ルパンで、帝都を荒らし回る変装名人二十面相は単なる盗賊ではなく、芸術家肌で独得の泥棒美学の持ち主。したがって殺人は犯さない。これが名探偵明智(あけち)小五郎と火花を散らす知恵比べを演じる。プロットは単純で、一人二役、三役のトリックの反復にすぎないが、明智の助手を務める小林少年と配下の少年探偵団という設定が大好評を博し、続編『少年探偵団』以下、30巻以上のシリーズとなった。戦前戦後を通じて、少年少女の推理小説入門の役割を果たしている。

厚木 淳]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus「怪人二十面相」の解説

怪人二十面相 かいじんにじゅうめんそう

江戸川乱歩の推理小説に登場する怪盗。
昭和11年から「少年倶楽部(クラブ)」連載の「怪人二十面相」に登場し,「少年探偵団」以下のシリーズで活躍。変装の名人で宝石や美術品をねらい,神出鬼没の行動で名探偵明智(あけち)小五郎や少年探偵団とわたりあう。

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デジタル大辞泉プラス「怪人二十面相」の解説

怪人二十面相

江戸川乱歩による児童向け推理小説。1936年1月~12月、小林秀恒による挿絵つきで、雑誌「少年倶楽部」に連載。名探偵明智小五郎と、その助手の小林少年ら、少年探偵団が活躍する児童向け推理小説シリーズの第1作。

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