情報管理(読み)じょうほうかんり(その他表記)information management

日本大百科全書(ニッポニカ) 「情報管理」の意味・わかりやすい解説

情報管理
じょうほうかんり
information management

経営管理上の意思決定に必要な諸種情報収集処理伝達保管検索廃棄を効果的に行うための体系的施策をいう。

 情報管理の目的は、情報技術information technology(IT)を有効に駆使しながら、必要な情報を即時的real timeに共有しつつ、意思決定の質を高めることにある。そのためには、コンピュータを用いたオンライン情報システムを構築し、大規模組織では情報責任者Chief Information Officer(CIO)を置いて、それを適切に稼働させなければならない。

[森本三男]

『森川信男著『経営システムと経営情報――情報ネットワーク化時代の基本組織』(2006・学文社)』『山下洋史著『情報管理の基礎』(2007・東京経済情報出版)』

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図書館情報学用語辞典 第5版 「情報管理」の解説

情報管理

(1)ドキュメンテーション日本における表現.(2)組織あるいは個人が入手した情報を,探しやすくするために整理する方法,技術,技法.(3)企業などで情報の漏洩を防ぐこと.(1)の用法は1960年代から1980年代まで見られたが,その後は(2)や(3)の意味で使用されることが多い.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「情報管理」の意味・わかりやすい解説

情報管理
じょうほうかんり

現代社会に氾濫している知識や情報のなかから精度の高いものを敏速に収集・処理して,さまざまな情報需要に適切にこたえるための管理機能をいう。今日,情報化社会といわれるなかで,人間の意思や行動の決定は,さまざまな媒体がもたらす知識や情報に基づいてなされる。これらの知識や情報は近年の社会環境の急激な変化と多様化・複雑化のもとでますます必要とされてきている。しかし国家が情報管理を行う場合,単に行政事務の能率化を促進するだけでなく,しばしば思想・言論統制のための手段となりうる。

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