(読み)リョ

デジタル大辞泉 「慮」の意味・読み・例文・類語

りょ【慮】[漢字項目]

常用漢字] [音]リョ(呉)(漢) [訓]おもんぱかる
あれこれと思いめぐらす。思い。考え。「慮外叡慮えいりょ遠慮苦慮顧慮考慮思慮熟慮焦慮心慮深慮短慮知慮配慮不慮無慮憂慮
[名のり]のぶ

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精選版 日本国語大辞典 「慮」の意味・読み・例文・類語

りょ【慮】

  1. 〘 名詞 〙 思いめぐらすこと。心くばり。思考。〔文明本節用集(室町中)〕

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普及版 字通 「慮」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

[字音] リョ・ロ
[字訓] おもんぱかる・うれえる・こころ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(りよ)。〔説文〕十下に「謀思するなり」とあり、謀三上には「を慮(おもんぱか)るを謀と曰ふ」とする。字を虍(こ)声とするが、盧(ろ)・(虜)(りよ)などと同声。〔詩、小雅、雨無正〕に「慮ること弗(な)く圖ること弗し」とあり、金文の〔中山王方鼎〕に慮をに作る。・呂同声であることが知られる。漢碑には字を慮に作っている。

[訓義]
1. おもんぱかる、かんがえる、はかる。
2. たくらむ、くわだてる。
3. うれえる、おそれる、うたがう、いましめる。
4. こころ、おもい、はからい、きづかう。
5. おおよそ、おおむね、すべて。

[古辞書の訓]
名義抄〕慮 ハカル・オモハカリ・オモハカル・オモフ・シル・ヒロシ・ウラオモフ 〔字鏡〕慮 オボスコト・ウラモフ・オモフ・ヲソル

[声系]
〔説文〕に慮声として鑢など二字を収める。鑢十四上は「銅鐡を(みが)くなり」(段注本)とあり、磨を加える意。濾がよく水を濾過(ろか)して清澄を得る意と同じである。

[語系]
慮・鑢・濾liaは同声。金質のものを磨くを鑢、水を濾過するを濾という。よく謀思することを慮という。漉lok、瀝lyekは水を濾(こ)して澄ますことをいい、関連のある語であろう。

[熟語]
慮遠慮懐・慮外慮患慮計・慮後慮猜・慮私慮思・慮事慮周慮念・慮表・慮無慮免
[下接語]
叡慮・淵慮・遠慮・過慮・寡慮・雅慮・危慮・規慮・幾慮・苦慮・愚慮・計慮・賢慮・顧慮・考慮・策慮・至慮・志慮・思慮・識慮・衆慮・熟慮・焦慮・憔慮・心慮・神慮・宸慮・深慮・慎慮・塵慮聖慮・精慮・静慮・積慮・千慮・浅慮・前慮・俗慮・他慮・多慮・大慮・短慮・知慮・智慮・長慮・独慮・念慮・配慮・煩慮・繁慮・万慮・百慮・不慮・浮慮・防慮・謀慮・亡慮・妙慮・無慮・冥慮・雄慮・憂慮

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