短慮(読み)タンリョ

デジタル大辞泉 「短慮」の意味・読み・例文・類語

たん‐りょ【短慮】

[名・形動]
考えがあさはかなこと。思慮の足りないこと。また、そのさま。「短慮行動をつつしむ」
気の短いこと。また、そのさま。短気。せっかち。「短慮を起こす」「短慮性急な人」
[類語](1疎い浅慮浅薄無知不勉強不案内認識不足暗いちんぷんかんちんぷんかんぷん物知らず世間知らず井の中の蛙/(2気短短気せっかち性急気早気が短い気忙しい直情径行喧嘩早い喧嘩っぱや癇癪かんしゃく癇癖癇性ヒステリック虫気怒り腹立ち憤り怒気瞋恚しんい憤怒ふんど・ふんぬ憤懣ふんまん鬱憤うっぷん義憤痛憤悲憤憤激憤慨ふんがい立腹激怒逆鱗げきりん憤ろしい腹立たしい業腹ちゅうっ腹やけっ腹悲憤慷慨逆上高ぶるのぼせる激するかっとなるいきり立つはやり立つのぼせ上がる血迷う血走る怒りっぽいぷっつん堪え難いたまらない忍び難いやりきれない激昂激発エキサイトかっか席を蹴る堪忍袋の緒が切れる怒り心頭に発するけんか腰ちゃぶ台返し切れる瞬間湯沸かし器

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精選版 日本国語大辞典 「短慮」の意味・読み・例文・類語

たん‐りょ【短慮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 考えが浅いこと。思慮が足りないこと。また、あさはかな考え。浅慮。短見
    1. [初出の実例]「行成平生短慮也」(出典:権記‐長徳四年(998)七月一四日)
    2. 「短慮(タンリョ)卒忽の大将か、又寛仁大度の大将か」(出典:読本・昔話稲妻表紙(1806)五)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐袁紹伝〕
  3. 気が短いこと。きみじか。せっかち。短気。〔羅葡日辞書(1595)〕
    1. [初出の実例]「主人は生得、御短慮(タンリョ)成御生まれつき」(出典:浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)二)

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普及版 字通 「短慮」の読み・字形・画数・意味

【短慮】たんりよ

浅慮。

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