デジタル大辞泉
「慮外」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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りょ‐がい‥グヮイ【慮外】
- 〘 名詞 〙 ( 形動 )
- ① 思いのほかであること。意外であること。思いがけないこと。また、そのさま。案外。意外。
- [初出の実例]「於レ是仲郎暗裏非レ識二冒隠之形一、慮外不レ堪二拘接之計一、任レ念取レ火、就レ跡帰去也」(出典:万葉集(8C後)二・一二六左注)
- 「若慮外に一句をも聞く事有らば思出せと言ふに」(出典:三国伝記(1407‐46頃か)五)
- [その他の文献]〔晉書‐毛璩伝〕
- ② ( 思いがけないありがたいことの意から ) 主に、話しことばに用いて、ありがたい、かたじけない、恐縮だなど、感謝の意を表わす。
- [初出の実例]「『やいやいこひやひ』『あっ』『扨も扨もりょぐゎいな事で御ざる』」(出典:虎明本狂言・樽聟(室町末‐近世初))
- ③ ( ━する ) 思いもよらない不法・不当な態度や行為についていう。ぶしつけなこと。不埒なこと。無礼なさま。無遠慮なふるまい。また、そのようにふるまうこと。
- [初出の実例]「一とせの盧外(りょぐゎいの)馬咎めに射
し候ひし男の子の」(出典:今昔物語集(1120頃か)二五)
- ④ ( 「ながら」「なれど」を伴うことが多い ) 無礼をわびる意を表わす。失礼ですが。おそれいりますが。はばかりながら。
- [初出の実例]「慮外ながらこしをかけまらする」(出典:虎明本狂言・鎧(室町末‐近世初))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「慮外」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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