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懸盤(掛盤) かけばん

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世界大百科事典 第2版の解説

かけばん【懸盤(掛盤)】

食器をのせる膳の一種。入角折敷(いりずみおしき)形の盤に,畳ずりのある四脚置台をとりつけるのが通形。脚間を格狭間(こうざま)形に大きくくり抜いた四脚が,弧を描いて盤面より外に大きく張り出し,安定した形姿を示すのが特徴的である。懸盤の名称は,盤下にこの種の置台を伴うことにもとづくのであろう。文献では平安時代から散見されるようになり,《江家次第》には〈殿上人懸盤居之〉とあるから,当初は昇殿を許された五位以上の位の人に限り,宮中の宴席などで使用されたことが知られる。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の懸盤(掛盤)の言及

【膳】より

…板を折り回した足を折敷の下につけたものを衝重(ついがさね)といい,足の前面と左右両側の3面に繰形(くりかた)をつけたものを三方(さんぼう),4面につけたものを四方と呼んだ。これに対して,大きく格狭間(こうざま)を透かせた台に折敷を載せたものを懸盤(かけばん)といい,藤原氏の氏長者(うじのちようじや)がその地位の標識として朱器とともに伝領した台盤も,この形式のものであった。 近世に入って,足つきの膳にはさまざまなものがつくられた。…

※「懸盤(掛盤)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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