デジタル大辞泉 「戯る」の意味・読み・例文・類語
あざ・る【▽戯る】
1 たわむれる。乱れ騒ぐ。ふざける。
「酔ひあきて、いとあやしく、潮海のほとりにて、―・れあへり」〈土佐〉
2 (多く助動詞「たり」を伴って)打ち解ける。くだけた態度である。
「寄りゐ給へるさま、いと―・れたり」〈源・蛍〉
3 しゃれる。風雅である。
「返しはつかうまつりけがさじ。―・れたり」〈枕・八七〉
[動ラ四]ふざける。たわむれる。
「その折の首尾を少しも隠さず、いちいち―・りて言ふ類なり」〈難波物語〉
たわ・る〔たはる〕【▽戯る】
1 遊び興じる。遊びたわむれる。
「秋くれば野べに―・るる
2 みだらな行為をする。
「人皆のかく
3 くだけた態度をとる。また、ふざける。
「公けざまは、少し―・れてあざれたる方なりし」〈源・藤裏葉〉
4 あることに、われを忘れてふける。物事におぼれる。
「ひたすら―・れたる方にはあらで」〈徒然・三〉