日本歴史地名大系 「房川渡」の解説
房川渡
ぼうせんのわたし
日光道中栗橋宿と
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
日光道中栗橋宿と
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日光道中,栗橋(現埼玉県久喜市,旧栗橋町)と中田(現,古河市)の間の利根川を房川といい,この渡しを房川渡と称した。川幅214間(約387m)。栗橋には御用船(武士や御用物は無賃,一般旅人は7文。以下船賃は1842年(天保13)の規定による)が2艘,茶船(1人16文,荷物1駄31文)が5艘(中田にも5艘),馬船(1疋13文)が2艘備えられ,往来の人馬を輸送した。川水の深さは常水で9尺(約2.7m)で,1丈2,3尺になると船止めとなった。また将軍の日光社参時には船橋が架せられたが,その船数は53艘を数えたという。1885年大宮・宇都宮間に日本鉄道(現,東北本線)が開通したが,翌86年房川の鉄橋が竣工するまで鉄道の客は船渡しで中田まで運ばれた。
執筆者:本間 清利
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