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扁桃肥大 ヘントウヒダイ

デジタル大辞泉の解説

へんとう‐ひだい〔ヘンタウ‐〕【×扁桃肥大】

扁桃が異常に大きくなった状態。はれてのどが狭くなり、ひどくなると呼吸困難や嚥下(えんげ)・発声障害などを起こす場合もある。扁桃腺肥大

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百科事典マイペディアの解説

扁桃肥大【へんとうひだい】

扁桃口蓋扁桃)の肥大した状態。軟性肥大と硬性肥大とがある。前者は学童時の生理的肥大にみられる。後者は扁桃炎の反復や慢性化によるもので表面に凹凸を示す。単なる肥大は手術の対象にならないが,呼吸や嚥下(えんげ)に著しい障害をきたす場合や,炎症を繰り返して腎炎心内膜炎リウマチなどを起こす場合は,部分的切除または全扁桃の摘出を行う。
→関連項目睡眠時無呼吸症候群

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世界大百科事典 第2版の解説

へんとうひだい【扁桃肥大 tonsillar hypertrophy】

慢性肥大性扁桃炎のこと。免疫臓器の一種である扁桃は,リンパ網様組織によって構成され,生まれて間もなく,外界の細菌などの洗礼を受ける。そこで,抗体を急いでつくらなければならない幼小児期(胎生期において母体からもらった抗体が切れる1歳前後から)において,扁桃組織の増殖が要求され,扁桃が大きくなる。アデノイドなどの扁桃組織も同じことであるが,アデノイドの最も大きい年齢は3~4歳であり,扁桃は少し遅れて6~7歳が最も大きくなる。

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大辞林 第三版の解説

へんとうひだい【扁桃肥大】

扁桃が異常に大きくなっている状態。小児に見られる生理的肥大と成人になってもそれが退縮しない場合、ならびに慢性扁桃炎による病的肥大がある。呼吸・嚥下・発声などに障害が起こる。扁桃腺肥大。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

扁桃肥大
へんとうひだい

扁桃が大きくなった状態をいう。扁桃がもつ感染防御と免疫機能は、とくに乳幼児において重要である。その機能が旺盛(おうせい)になると、扁桃は大きくなる。これを機能性肥大といい、生理的な正常の状態である。一方、病的な扁桃炎を繰り返すと扁桃が肥大する。この二つはまったく正反対の意味をもっているので、とくに注意する必要がある。
 機能性肥大の場合は、扁桃の表面が平滑であり、淡赤色で軟らかいので軟性肥大ともいう。これに対して病的な肥大では、表面に凹凸があり、やや白赤色で硬いので硬性肥大という。しかし、軟性肥大でも扁桃炎のように病的なこともある。また、咽頭(いんとう)扁桃の場合は位置が特殊で、高度の肥大が他の病態を誘発することもあり、これをアデノイドという。[河村正三]

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