手向山神社(読み)タムケヤマジンジャ

デジタル大辞泉 「手向山神社」の意味・読み・例文・類語

たむけやま‐じんじゃ【手向山神社】

奈良市雑司町にある神社祭神応神天皇比売神仲哀天皇神功皇后東大寺守護神として、宇佐八幡宮分霊勧請したもの。東大寺八幡宮。手向山八幡宮

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精選版 日本国語大辞典 「手向山神社」の意味・読み・例文・類語

たむけやま‐じんじゃ【手向山神社】

  1. 奈良市雑司町手向山にある神社。旧県社。祭神は応神天皇ほか三柱。天平勝宝元年(七四九宇佐八幡宮を平城宮の南、梨原に勧請し、東大寺の守護神としたのにはじまる。のち東大寺境内に移されたが、治承四年(一一八〇焼失、現在地に移る。神輿(しんよ)は東大寺の衆徒がしばしば強訴に用いた。唐鞍(からくら)一具は国宝。手向山八幡宮。東大寺八幡宮。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「手向山神社」の意味・わかりやすい解説

手向山神社
たむけやまじんじゃ

奈良市雑司(ぞうし)町手向山に鎮座。祭神は、中殿に応神(おうじん)天皇、左殿に比売神(ひめがみ)、右殿に仲哀(ちゅうあい)天皇、神功(じんぐう)皇后を祀(まつ)り、東大寺八幡宮(はちまんぐう)ともいう。745年(天平17)聖武(しょうむ)天皇の発願で東大寺が創建され、751年(天平勝宝3)本尊盧舎那仏(るしゃなぶつ)を安置する大仏殿が完成していく過程で、749年(天平勝宝1)、大仏造立に神験のあった八幡神を豊前(ぶぜん)(大分県)宇佐より勧請(かんじょう)し、東大寺境内の梨原(なしはら)の地に祀(まつ)ったのが当社の創建。1180年(治承4)平重衡(しげひら)の東大寺焼打ちで焼失した当社は、源頼朝(よりとも)の東大寺再建の際、手向山の麓(ふもと)の現社地に遷(うつ)し造営された。旧県社。社宝のうち唐鞍(からくら)一具は国宝、舞楽面23面、神輿(みこし)、摂社住吉社本殿は国の重要文化財。例祭10月5日

[白山芳太郎]

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百科事典マイペディア 「手向山神社」の意味・わかりやすい解説

手向山神社【たむけやまじんじゃ】

奈良市雑司町に鎮座。旧県社。応神天皇・姫大神・仲哀天皇・神功皇后をまつる。もと東大寺八幡宮・手向山八幡宮ともいわれ,東大寺の鎮守神で,749年の創建という。例祭10月5日。多くの唐鞍(からくら)(国宝),舞楽面等を蔵す。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「手向山神社」の意味・わかりやすい解説

手向山神社
たむけやまじんじゃ

奈良市雑司町に鎮座する元県社。手向山八幡宮ともいう。祭神は応神天皇,姫大神,仲哀天皇,神功皇后。東大寺創建以来の守護神。例祭 10月5日。鎌倉時代の唐鞍 (国宝) を所蔵する。

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