扞格(読み)カンカク

デジタル大辞泉 「扞格」の意味・読み・例文・類語

かん‐かく【×扞格/×捍格】

[名](スル)意見などが食い違うこと。互いに相手を受け入れないこと。
「決して齟齬そごし―する者で無いと」〈二葉亭浮雲
[類語]食い違いずれ行き違いジレンマ矛盾撞着どうちゃく自家撞着齟齬そご牴牾ていご二律背反背反背理不整合不一致対立相克あい反する食い違うミスマッチ相容れない

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精選版 日本国語大辞典 「扞格」の意味・読み・例文・類語

かん‐かく【扞格・捍格】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「扞・捍」は「こばむ」、「格」は「はばむ」の意 ) 意見などが互いに相容れないこと。くいちがうこと。不一致。
    1. [初出の実例]「或有捍格而難用者。或有穎脱而出嚢者」(出典本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. [その他の文献]〔礼記‐学記〕

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普及版 字通 「扞格」の読み・字形・画数・意味

【扞格】かんかく

抵抗があって進まない。〔礼記、学記〕大學の法、未發に禁ずる、之れを豫と謂ふ。~發して然る後に禁ずるときは、則ち扞格して(た)へず。時ぎて然る後に學ぶときは、則ちしてし。~獨學して友無きときは、則ち陋にして寡聞なり。

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