食違う(読み)クイチガウ

デジタル大辞泉 「食違う」の意味・読み・例文・類語

くい‐ちが・う〔くひちがふ〕【食(い)違う】

[動ワ五(ハ四)]
組み合わせた部分がうまく合わない。「継ぎ目模様が―・う」
物事意見などがうまく一致しない。「見積書と―・う」「両者の言い分が―・う」
[類語]食い違いずれ行き違いジレンマ矛盾撞着どうちゃく自家撞着齟齬そご牴牾ていご二律背反背反背理不整合不一致扞格かんかく対立相克あい反するミスマッチ相容れないちが異なるたが違えるたがえる掛け違う畑違い勝手が違うことにする

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「食違う」の意味・読み・例文・類語

くい‐ちが・うくひちがふ【食違】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
    1. 交錯する。互い違いになる。
      1. [初出の実例]「上下の歯くひ違(チカフ)て、口脇耳の根まで広く割(さ)け」(出典太平記(14C後)二三)
    2. 一致が期待される事柄がうまくそのようにならない。齟齬(そご)する。
      1. [初出の実例]「進には鼓、退には金を打をくいちかふて、進に金を打つ、退に鼓を打つするは習わせぬいわれぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)爰盎鼂錯第一九)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙くいちがえる(食違)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android