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ずれ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ずれ

日本の音楽理論用語。2つ以上の声部,たとえば唄と三味線において,両者の旋律が同時に進行せず一方が少しずつ先行する,あるいは遅れて進行すること。洋楽のシンコペーションと似た楽譜になるが,意味や効果はまったく異なる。「不即不離 (つかずはなれず) 」ということもあるが不即不離はリズムの面ばかりでなく,旋律線も包含した全体的な関係であるのに対し,「ずれ」はそのなかのリズム上の現象を特にいう。

ずれ
shear

剪断ともいう。物体の表面または内部の面に沿う方向の力 (接線力) が加わったとき,力の方向に面が移動する変形。小さいずれ変形では物体の体積は変化しないとみなせる。流れている流体の内部でのずれに対する抵抗が粘性である。

ずれ
slip

断層面の上盤下盤の相対的な移動距離。食違いともいう。ずれの水平方向の成分を横ずれ,垂直方向の成分を縦ずれという。マグニチュードが7~8の地震の場合,数百 km2から数万 km2の広がりをもった断層面上に,1~10mのずれが数分のうちに生じると推定されている。北アメリカのサンアンドレアス断層の一部のように,地震ではなく,絶え間ないクリープによってずれが増大している場合もある。サンアンドレアス断層では,約 3000万年の間に約 560kmのずれが生じたといわれている。

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デジタル大辞泉の解説

ずれ

位置・時期などが基準・標準から、少しはずれた状態にあること。「帯のずれを直す」「印刷のずれ
考え方や感じ方などに少し隔たりがあること。食い違い。「意見のずれを調整する」「感覚のずれを生じる」
物理学で、上面下面が互いに逆方向の力を受けて、小さな傾きをもつようになる変形。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ずれ

〔動詞「ずれる」の連用形から〕
二つの物が重なり合わないで、食い違っていること。また、その食い違い。また、基準となるものや一般的な常識からはずれていること。 「時間の-」 「印刷の-」 「感覚の-」 「考え方に-がある」
〘物〙 物体内のある面の上下に平行で逆方向の力がはたらいて生じる変形。体積変化を伴わず、その面に直角な平面が一様な角度だけ傾く。剪断。

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