佳人(読み)カジン

デジタル大辞泉 「佳人」の意味・読み・例文・類語

か‐じん【佳人】

美しい女性。美人
[補説]書名別項。→佳人
[類語]美人美女麗人別嬪シャン名花小町マドンナ色女大和撫子美少女美形美姫びき尤物ゆうぶつ解語の花傾城傾国

かじん【佳人】[書名]

石川淳短編小説。昭和10年(1935)5月雑誌作品」に発表した小説牧野信一が高く評価したことでも知られる。
藤井重夫長編小説。昭和26年(1951)、雑誌「作家」に掲載。第26回芥川賞候補作となる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「佳人」の意味・読み・例文・類語

か‐じん【佳人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 顔が美しく姿のよい女。美人。
    1. [初出の実例]「何以着花。被於佳人之手」(出典本朝文粋(1060頃)一・柳花為松賦〈紀長谷雄〉)
    2. [その他の文献]〔淮南子‐説林訓〕
  3. 男女を問わず)すばらしい人。美しい人
    1. [初出の実例]「茅屋竹椽纔数間 内有佳人独養生」(出典:俳諧・猿蓑(1691)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「佳人」の読み・字形・画数・意味

【佳人】かじん

美人。主君・良臣・良友・美男・夫をいうことがある。宋・軾〔薄命佳人〕詩 古より佳人多くは命 門を閉し春盡きて、楊

字通「佳」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android