新書判(読み)しんしょばん

精選版 日本国語大辞典 「新書判」の意味・読み・例文・類語

しんしょ‐ばん【新書判】

〘名〙 出版物判型一つ。B6判よりやや小さく、縦約一七センチメートル、横約一一センチメートルの大きさで、比較的気軽に読める内容読物を集めた、廉価軽装本の叢書新書
※窓のうちそと(1957)〈清水一〉あれこれ「隣りの客は新書版の本を読んだ姿勢を絶対にくずしてくれない」

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デジタル大辞泉 「新書判」の意味・読み・例文・類語

しんしょ‐ばん【新書判】

出版物の判型の一。B6判より少し小さく、縦176ミリ、横113ミリ。→判型2

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百科事典マイペディア 「新書判」の意味・わかりやすい解説

新書判【しんしょばん】

出版物の一形式。多くはB6判より小型(縦173mm,横106mm前後)のペーパーバック一種で,扱う分野は多様だが専門的なテーマのものでも平易にして一般的普及を目ざす。英国ペリカン・ブックスペンギン・ブックス参照)を参考に1938年岩波書店から刊行された岩波新書が最初で,新書判の名称もこれに由来。1950年代後半カッパブックスなどこの種の出版物が急増し,いわゆる新書判ブームが起こった。
→関連項目クセジュ文庫

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「新書判」の意味・わかりやすい解説

新書判
しんしょばん

1938年(昭和13)に発刊された岩波新書がペリカン・ブックスを模して採用した縦長の本の判型。古い呼称では三六判B判用紙から40面とれることからB40取ともよばれる。現在、基準寸法は106ミリメートル×173ミリメートルだが、規格判ではないため発行元によって多少寸法に違いがある。持ち運びに便利なため廉価軽装本として広く普及し、シリーズ名に「新書」を名のるものが多かったのでこの名称が定着した。97年(平成9)の新刊出版点数は3348点で、書籍全体の5.1%を占める。

[矢口進也]

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図書館情報学用語辞典 第5版 「新書判」の解説

新書判

日本工業規格JIS)外の判型.B列本判の用紙(765×1,085mm)から40枚取った大きさのことで,B判40取,三六判ともいう.B6判よりやや小型で,約182×103mm.1938(昭和13)年に岩波新書がこの大きさで刊行されてから,この通称で呼ばれるようになった.

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