既往症(読み)キオウショウ

  • きおうしょう キワウシャウ
  • きおうしょう〔キワウシヤウ〕
  • 既往症 anamnesis

保険基礎用語集の解説

身体的危険の一です。以前にかかったことのある主な病気で、急性気管支炎急性胃炎のような急性疾患の場合は、全治して健康に活動できる状態になれば契約をすることができますが、結核のように慢性経過をたどるものや胃潰瘍十二指腸潰瘍のように再発しやすいもの、喘息のように完治しにくいものなど、経過の長い疾患は、外見上健康に見えても長期にわたって死亡指数が元に戻らないものもあり、このような既往生命保険加入に影響を与えることになります。

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世界大百科事典 第2版の解説

過去にかかったことのある病気や外傷などのこと。医師は初診の際,これを病人(または付添い)から主訴,現病歴とともにききとりカルテに記入する。この場合,医師は単なる既往症名をきくにとどまらず,その時期や治療内容,さらに病人自身の出産時の状況,月経状態,出産の有無やその状態をききとり,既往歴とする。また医師は問診によって病人の嗜好品や生活環境,職業などについてもききとるが,これは,既往症を含めてこれらのことが現在の病気と関係があるかどうかを診断上考える必要があるからである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

診察時に至るまでの患者の病歴をいう。疾病の診断を正確に下すため、既往症の採取は微に入り細をうがつ必要がある。患者にありのままを語らせ、医師がその要点をつかみ、現症と関係づけて焦点を絞っていく。意識障害を伴う疾病などでは、発作時の状況を語ることができないので、付添い人の言を十分に参考にする。
 既往症の把握は、問診によって一定の順序に従い、遺漏なく聴取することがたいせつである。すなわち、家族歴として、祖父母、両親、兄弟姉妹についての疾病の有無、死因、また、遺伝的・体質的負荷を問う。既往症として、出生時の状況や、経過した疾病、月経、生活様式、職業、嗜好(しこう)品などを聴取するのが通例である。[井上義朗]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 以前かかったことのある病気で、今は直っているもの。
カズイスチカ(1911)〈森鴎外〉「既往症を聞いて見ても、肝臓に何か来さうな、取り留めた事実もないのです」

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