日前国懸神宮(読み)ひのくまくにかかすじんぐう

精選版 日本国語大辞典「日前国懸神宮」の解説

ひのくまくにかかす‐じんぐう【日前国懸神宮】

和歌山市秋月にある神社。旧官幣大社。同境内に日前神宮国懸神宮が並立し、それぞれ日前大神、国懸大神を主神としてまつる。名分上は別個だが、由緒祭神は一体の関係にある。神武天皇が紀伊国造大道根命に命じて奉祀、崇神天皇五一年に名草浜の宮(和歌山市毛見)にまつられ、垂仁天皇一六年に現在地に遷座。天照大神(あまてらすおおみかみ)天岩戸にかくれた時に作られたとする日像(ひがた)鏡と日矛(ひほこ)をまつると伝えられる。古来その神性は伊勢神宮につぐとされる。紀伊国一の宮。にちぜんぐう。にちぜんこっけんぐう。ひのくまじんぐう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「日前国懸神宮」の解説

日前国懸神宮
ひのくまくにかかすじんぐう

和歌山市秋月町に鎮座する元官幣大社の日前神宮,国懸神宮の併称。祭神はヒノクマノオオカミ,クニカカスノオオカミ。いずれもアマテラスオオミカミの前霊とされる。例祭9月 26日。摂社に天道根神社,中言神社がある。

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世界大百科事典 第2版「日前国懸神宮」の解説

ひのくまくにかかすじんぐう【日前国懸神宮】

和歌山市秋月に鎮座。同一境内に日前・国懸両宮があり,西方の日前神宮は日前大神を主に,相殿に思兼(おもいかね)命,石凝姥(いしこりどめ)命をまつり,東方の国懸神宮は国懸大神を主に,相殿に玉祖(たまのや)命,明立天御影(あかるたちあめのみかげ)命,鈿女(うずめ)命をまつる。両神宮を一括して日前(にちぜん)宮と通称される。《日本書紀》《古語拾遺》の天磐戸(あまのいわと)の段では,天照大神が素戔嗚尊の暴状を怒って天石窟(あまのいわや)にこもったとき,思兼神の発案で石凝姥が天香山(あまのかぐやま)のをとり,天照大神の神威をかたどる鏡を鋳造した旨を記したあと,〈これすなわち紀伊国にまします日前神〉と記しているが,日前神宮はその日像鏡を,国懸神宮は日矛鏡を御霊代(みたましろ)として奉斎すると伝える。

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