摂社(読み)セッシャ

デジタル大辞泉 「摂社」の意味・読み・例文・類語

せっ‐しゃ【摂社】

本社に付属し、その祭神縁故の深い神を祭った神社。本社と末社との間に位し、本社の境内にあるものを境内摂社境外にあるものを境外摂社という。
[類語]神社やしろみや神殿神廟しんびょう社殿廟宇びょうう神宮鎮守ちんじゅほこら大社稲荷八幡本社末社祠堂

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精選版 日本国語大辞典 「摂社」の意味・読み・例文・類語

せっ‐しゃ【摂社】

〘名〙 神社の格式一つ。本社に付属し、その祭神と縁故の深い神をまつった神社。本社と末社との間に位し、本社の境内にあるものを境内摂社、境外にあるものを境外摂社という。
※日本書紀桃源抄(15C後)「神宮に祭る時は荒祭の宮と云は天照大神の別宮也。摂(セッ)社とも云ぞ」

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百科事典マイペディア 「摂社」の意味・わかりやすい解説

摂社【せっしゃ】

神社の社格の一つ。古くは所摂社とも。本社の境内外にわたってあり,多くは本社の祭神の妃神・御子神荒魂(あらみたま),また地主神など縁故の深い神をまつる。それ以下末社(まっしゃ)という。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「摂社」の意味・わかりやすい解説

摂社
せっしゃ

本社に縁故の深い神を祀った神社。本社と末社の中間に位し,本社の境内にある境内社と境外にある境外社がある。

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世界大百科事典(旧版)内の摂社の言及

【摂社・末社】より

…一神社内で本社に付属する小社のこと。古く〈所摂〉と記されている例もあるが,明治の制で伊勢神宮,また官国幣社において,本社に付属する関係深い社を摂社,それにつぐ小社を末社と称することと定めた。これは社格ではなく,本社祭神の后(きさき)神,御子(みこ)神をまつる社,本社旧跡に設けた社,本社祭神の荒御魂(あらみたま)をまつる社,地主神の社など関係深い社を摂社とし,それにつぐ社を末社とした。…

【客神∥客人神】より

…神社の主神に対して,ほぼ対等か,やや低い地位にあり,しかしまだ完全に従属はしていないという,あいまいな関係にある神格で,その土地に定着してから,比較的時間の浅い段階の状況を示している。ふつう神社の境内にまつられている境内社には,摂社(せつしや)と末社(まつしや)とがある。摂社には,主神と縁故関係が深い神がまつられており,末社は,主神に従属する小祠である場合が多い。…

※「摂社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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