日吉津(読み)ひえづ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日吉津」の意味・わかりやすい解説

日吉津(村)
ひえづ

鳥取県西部、西伯(さいはく)郡の村。日本海に臨む。国道9号、431号が通じる。面積は2020年(令和2)時点では県内で最小砂堆(さたい)列上の畑地帯と内側の水田帯からなる。日野川伏流水と原木集荷の便に恵まれ、王子製紙(もと日本パルプ)米子(よなご)工場(南半は米子市域)が立地ネギチューリップなどの畑作が知られ、幕末以来の開拓を語る御新田(おしんでん)開発碑、民俗資料館、温泉利用の老人休養ホーム(2022年閉館)がある。面積4.20平方キロメートル、人口3501(2020)。

[岩永 實]

『『日吉津村誌』(1986・日吉津村)』


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改訂新版 世界大百科事典 「日吉津」の意味・わかりやすい解説

日吉津[村] (ひえづ)

鳥取県西部,西伯郡の村。人口3339(2010)。美保湾に面し,日野川の河口東岸に位置する。全村が低地にあり,海岸沿いの砂堆列と後背湿地からなる。水害多発地帯であったが,1891年県下で最初に耕地整理が実施され,乾田化が進んだ。砂堆列の畑地では桑,球根栽培が行われる。工業用水の豊富なことや中国山地からの原木集荷が容易なことなどの立地条件に恵まれ,1951年日本パルプ(現,王子製紙)米子工場が進出し,工業の中心になっている。3方を米子市に囲まれ,同市への通勤者も多く,典型的な都市近郊農村である。
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百科事典マイペディア 「日吉津」の意味・わかりやすい解説

日吉津[村]【ひえづ】

鳥取県西部,西伯郡の村。北は日本海に面し,西側には日野川が流れる。国道9号が南端をかすめ,東西を横断する国道431号バイパス沿いには大規模な郊外型ショッピングモールが立地し,近隣から多くの買い物客を集めている。大山からの豊富な伏流水を利用した製紙業が盛んで,南部の米子市との境には王子製紙米子工場があり村の基幹産業となっている。三方を米子市と接し,米子市への通勤通学者も多い。4.20km2。3339人(2010)。

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