日吉津(読み)ひえづ

改訂新版 世界大百科事典 「日吉津」の意味・わかりやすい解説

日吉津[村] (ひえづ)

鳥取県西部,西伯郡の村。人口3339(2010)。美保湾に面し,日野川の河口東岸に位置する。全村が低地にあり,海岸沿いの砂堆列と後背湿地からなる。水害多発地帯であったが,1891年県下で最初に耕地整理が実施され,乾田化が進んだ。砂堆列の畑地では桑,球根栽培が行われる。工業用水の豊富なことや中国山地からの原木集荷が容易なことなどの立地条件に恵まれ,1951年日本パルプ(現,王子製紙)米子工場が進出し,工業の中心になっている。3方を米子市に囲まれ,同市への通勤者も多く,典型的な都市近郊農村である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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