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日本長期信用銀行 にっぽんちょうきしんようぎんこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本長期信用銀行
にっぽんちょうきしんようぎんこう

新生銀行の前身の長期信用銀行。第2次世界大戦後の疲弊した日本経済の復興を目的として,企業の長期融資の要求にこたえるため長期信用銀行法 (昭和 27年法律 187号) に基づいて 1952年に設立。長期信用業務,担保付社債に関する信託業務が中心で,日本興業銀行と並ぶ長期融資銀行として発足した。海運,鉄鋼などの大手主要産業の設備合理化,近代化資金を融資し,政府の景気調整政策へも協力した。資金は金融債の発行により調達し,預金の受入れは国,地方公共団体,取引先などに限定。しかし,証券市場が整備され企業の資金調達が容易となり,金融の自由化も進んで企業向け融資は減少。さらにバブル期に入りノンバンク,建設,不動産等へ大量に貸付けを行なったため,バブル崩壊後巨額の不良債権を抱込み経営状態は悪化。 98年6月に経営危機が表面化し,海外支店の撤退などの合理化を発表するも,10月債務超過のため破綻。金融機能の再生のための緊急措置に関する法律 (金融再生法) に基づいて特別公的管理の開始が決定,国有化された。 2000年3月アメリカの投資会社リップルウッド・ホールディングスを中心とする欧米の投資組合に譲渡され,新生銀行として再出発した。

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デジタル大辞泉の解説

にっぽん‐ちょうきしんようぎんこう〔‐チヤウキシンヨウギンカウ〕【日本長期信用銀行】

長期信用銀行の一。金融債を発行して資金を調達し、企業に設備資金・長期運転資金などの長期資金を貸し付けることを主な業務とした。昭和27年(1952)設立。一時国有化を経て現在は新生銀行。長銀

にほん‐ちょうきしんようぎんこう〔‐チヤウキシンヨウギンカウ〕【日本長期信用銀行】

にっぽんちょうきしんようぎんこう

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日本長期信用銀行
にっぽんちょうきしんようぎんこう

長期信用銀行法に基づいて認可、運営された銀行。現「新生銀行」。長銀と略称していた。本銀行は、1952年(昭和27)長期信用銀行法が制定された直後に新設された。設立にあたっては、金融債を発行していた日本勧業銀行、北海道拓殖銀行の長期部門を引き継ぐ形をとった。高度成長期には、重化学工業部門に設備資金を供給することを通じて資金量を急速に伸ばした。資金の調達方法としては、預金のほかに、割引金融債(ワリチョー)と利付金融債(リッチョー)からなる金融債の発行によることに特徴があり、安定成長期に入って設備投資の伸びが鈍化してからは、海外投資金融、海外での証券引受業務にも重点を置き、長期金融分野での総合的サービス供給機関を目ざしていた。1990年代に入り、バブル経済が崩壊すると、金融債の売れ行きが鈍り、さらに多額の不良債権が発生したため、経営に行き詰まり、1998年(平成10)10月23日、国による特別公的管理銀行となり、一時的に国有化された。1999年9月アメリカのリップルウッド・ホールディングスを中心とする投資グループ、ニュー・LTCB・パートナーズ・C.V.への譲渡が決定し、2000年3月には特別公的管理が終了して新体制での営業を開始した。2000年6月、行名を「新生銀行」に変更。[原 司郎]
『日本長期信用銀行編・刊『日本長期信用銀行十年史』(1962)』

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