出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報
私立。1881年(明治14)、フランス留学から帰った岸本辰雄(1851―1912)、宮城浩蔵(1852―1893)、矢代操(1852―1891)の3人の近代法学のパイオニアによって開校された明治法律学校を起源とする。1903年(明治36)専門学校令により明治大学専門部と改称、1920年(大正9)大学令により明治大学となり、法学、商学の2学部および予科、のちに政治経済学部を置いた。1949年(昭和24)新制大学に移行、法学、商学、政治経済学、文学、工学、農学の6学部をもって再発足した。2010年(平成22)時点で、法学、商学、政治経済学、文学、理工学、農学、経営学、情報コミュニケーション学、国際日本学の9学部と、法学、商学、政治経済学、経営学、文学、理工学、農学、ガバナンス、グローバル・ビジネス、会計専門職、法務、情報コミュニケーション、教養デザインの大学院13研究科を置き、学生数3万人余を擁する日本有数の大規模な総合大学となっている。校歌「白雲なびく駿河台(するがだい)」のとおり、文科系の専門学部は東京都千代田区神田(かんだ)駿河台に集中しているが、一部の1・2年次は都内杉並区の和泉(いずみ)校舎、理工・農学部は川崎市の生田(いくた)校舎に分かれている。創設以来の伝統をもつ法学部と商学部を中心として、私学で最初の経営学部(1953年設置)、充実した教授陣をもつ文学部など、多くの特徴をもつ。1980年に創立100周年を迎えた。なお、女子専門学校(1929年開設の明治大学女子部、のち明治女子専門学校)を前身とする明治大学短期大学(法律科、経済科)は2004年度から学生の募集を停止している。所在地は東京都千代田区神田駿河台1-1(駿河台校舎)ほか。
[喜多村和之]
『明治大学編・刊『明治大学百年史 史料編・通史』全4巻(1986~1994)』
1881年(明治14)に司法省法学校の同窓生であった岸本辰雄・宮城浩蔵・矢代操によって開校した明治法律学校を起源とする。同学校は1903年に専門学校令のもとで明治大学と改称し,20年(大正9)に大学令による私立大学として公的認可を得た。2016年(平成28)5月現在,東京都千代田区駿河台のほか,和泉・生田・中野の4キャンパスに,10学部12研究科と法科大学院や専門職大学院を擁する総合大学として,3万3310人の学生を収容する。建学の精神は個人の権利や自由を認め,学問の独立を基礎として自律の精神を養うという理念を広く普及させる意味から「権利自由,独立自治」を掲げており,「個」の確立を基礎とする教育方針をとる。現在はさらに「世界へ―個を強め,世界をつなぎ,未来へ―」を大学の基本理念に付加し,「知の創造と人材の育成を通し,自由で平和,豊かな社会を実現する」を使命とする。リクルート進学総研「進学ブランド力調査2016」によると,関東エリア高校生の「志願したい大学」では8年連続トップに選定された。
著者: 戸村理
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
東京都千代田区神田駿河台に本部を置く私立大学。1880年12月,岸本辰雄,宮城浩蔵,矢代操ら新進法学士がフランス法学を中心とする近代法学の普及をめざして,東京有楽町の島原藩上屋敷跡に開設した明治法律学校を起源とする。自由民権運動の盛んな時代を背景に〈各自ノ権利・自由〉を基調にして〈公衆共同シテ法理ヲ拡張〉することを建学の目的とした。翌81年1月に開講,86年法律・行政の2学部を編成し,神田駿河台に移転した。1903年明治大学と改称,文学部,商学部を増設,20年大学令により大学に昇格,大学予科を設ける。のち明治大学商業高校(1930),専門学校令にもとづく明治女子専門学校,東京明治工業専門学校(ともに1944),明治農業専門学校(1946)を新設した。49年新制大学に移行,翌年短期大学部を併設,53年には日本で初の経営学部を設置する。現在,法・商・政経・文・理工・農・経営・情報コミュニケーション・国際日本の9学部,13研究科の大学院をもつ総合大学である。東京都杉並区と神奈川県川崎市多摩区にもキャンパスをもつ。
執筆者:大沢 勝
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