春日部[市](読み)かすかべ

百科事典マイペディア 「春日部[市]」の意味・わかりやすい解説

春日部[市]【かすかべ】

埼玉県東部の市。1954年市制。1944年まで粕壁と書いた。庄内古川古利根川,元荒川などの沖積平野を占め,東端には千葉県境をなす江戸川が南流し,県の穀倉地帯を形成する。中心市街は近世日光街道宿場町として発達し,現在は東武鉄道の伊勢崎線と野田線とが交差する交通要地。1960年代に工業団地,住宅団地が造成され,地下鉄日比谷線が北春日部まで乗り入れて,都市化が急速に進んだ。伝統産業ではたんす,げた,羽子板などの桐細工,麦わら帽を特産。また食品,電気機器などの工業が行われるが,小規模な工場が多い。牛島の児島邸内にあるフジは樹齢数百年の古木(特別天然記念物)。2005年10月北葛飾郡庄和町を編入。66.00km2。23万7171人(2010)。

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