書写山(読み)ショシャザン

デジタル大辞泉 「書写山」の意味・読み・例文・類語

しょしゃ‐ざん【書写山】

兵庫県姫路市にある山。山頂円教寺えんぎょうじがあり、「西の比叡山」とよばれる。

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精選版 日本国語大辞典 「書写山」の意味・読み・例文・類語

しょしゃ‐ざん【書写山】

  1. 兵庫県姫路市北西部、夢前(ゆめさき)川のほとりにある山。西国三十三所第二七番札所の円教寺天台宗)があり、「西の比叡(ひえい)山」と呼ばれる。標高三七一メートル。書写
    1. [初出の実例]「五月二十七日には、播摩国書写山へ行幸成て、先年の御宿願を果たされ」(出典:太平記(14C後)一一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「書写山」の意味・わかりやすい解説

書写山
しょしゃざん

兵庫県南部、姫路市の北西にある山。標高371メートル。西播(せいばん)丘陵県立自然公園の一角にあたり、市営ロープウェーが通じる。全山石英粗面岩からなり、植生暖帯原始林で変化に富む。平坦(へいたん)な隆起準平原面の山頂には「西の比叡山(ひえいざん)」とよばれる天台宗の名刹(めいさつ)書写山円教寺があって、国指定重要文化財の建築、仏像が多く、境内は国指定史跡である。

大槻 守]

『姫路市立教育研究所編・刊『書写山――その史跡と文化財』(1970)』


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改訂新版 世界大百科事典 「書写山」の意味・わかりやすい解説

書写山 (しょしゃざん)

兵庫県姫路市北西部,夢前(ゆめさき)川の西岸にある山。標高約371m。山頂付近一帯は準平原状を呈し,その平たん面に西の比叡山といわれる円教寺がある。頂上には1958年開通のロープウェーが通じる。南麓は姫新(きしん)線余部(よべ)駅に近く,環境もよいため,1960年ころから宅地開発が進んでいる。
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書写山(寺院) (しょしゃざん)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「書写山」の意味・わかりやすい解説

書写山
しょしゃざん

兵庫県南部,姫路市北部,夢前川にのぞむ山。標高 371m。康保年間 (964~968) 性空上人創建の西国三十三所第 27番札所円教寺 (境内は史跡) の所在地として有名。同寺院は平安時代に発達した山岳寺院の典型の1つで,播磨の比叡山といわれる天台密教の道場。鐘楼,金剛堂など室町時代建造の重要文化財,古文書が多い。 1958年山麓の横関と山頂を結ぶロープウェーが開通。南麓は文教施設,住宅団地の進出が顕著。西播丘陵県立自然公園に属し,桜の名所。

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世界大百科事典(旧版)内の書写山の言及

【円教寺】より

…兵庫県姫路市の書写山にある天台宗の寺。山号は書写山。…

※「書写山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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