日本歴史地名大系 「朝田墳墓群」の解説
朝田墳墓群
あさだふんぼぐん
山口盆地を貫流する
これらの遺跡群は山口盆地西縁の支丘の頂上に立地し、高燥の地である。この盆地床は平安時代にも遺跡近くまで湾入し、墳墓群の地は椹野川の旧河口に近かったと考えられる。墳墓群を築造した集団の集落は、丘端の前面に広がる沖積段丘に立地していたことが、井戸掘りや工事の際の出土品からうかがうことができる。
第I地区は弥生後期終末期から古墳時代にわたり、箱式石棺一三、土壙墓六、壺棺墓四、石蓋土壙墓四、単独土壙墓六、円形周溝墓三、方形周溝墓五、墳丘をもつ横穴墳一基が集まる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報