デジタル大辞泉 「られる」の意味・読み・例文・類語
られる[助動]
1 受け身の意を表す。「乗客が次々と助けられた」「花壇の中にごみを捨てられて困った」
2 可能の意を表す。「僕でも組み立てられる模型」「彼が落第するとは、とても考えられなかった」
3 自発の意を表す。自然に…となる。「性格が性格だから将来が案じられる」
4 軽い尊敬の意を表す。「先生が入って来られた」→らる →る →れる
[補説]サ変動詞には、未然形「さ」に「れる」が付き、「される」と用いることが多い。2・3の用法には命令形はない。1のうち、他からの動作により不本意・不満足な感情が加わるものを「迷惑の受け身」、無生物が受け身の主語となるものを「非情の受け身」とよぶことがある。後者の表現は明治以後、翻訳文の影響などによって急速に増加した。