町の北部にそびえ、標高一四七〇メートル。最高峰
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
高知県中北部、長岡郡本山(もとやま)町にある山。標高1469メートル。四国山地中央部に位置し、山名は近世の『土佐州郡志』によると白髪神社の所在地にちなむという。ヒノキ林は十大藩有林の一つで、魚梁瀬(やなせ)のスギ林などとともに土佐藩の重要な財源となり、大坂市場で取引された。藩邸や土佐材木問屋のあった地を白髪町という。現在も樹齢150年を超えるヒノキの巨木がみられ、林野庁の四国森林管理局の保護林となっている(白髪山林木遺伝資源保存林)。また、国有林の標高1000メートル以上の部分は白髪山県立自然公園に指定されている。北斜面にはよく発達したブナの自然林もあり、頂上付近の南斜面は、蛇紋岩が露出したヒノキの白骨林景観を呈している。
[大脇保彦]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…兼山は津呂港(現,室戸市),手結(てい)港(現,香美郡夜須町)などを開き,殖産興業にも尽力したが,反面過重な課役や民利の収奪を伴ったため,士民の反感が噴出して失脚した。対外的に重要な産物の筆頭は木材で,白髪(しらが)山(現,長岡郡本山町)のヒノキと魚梁瀬(やなせ)山(現,安芸郡馬路村)の杉は良材として天下に知られ,しばしば城郭建築の料木として幕府に献上され,財政難を救うため上方へ積み出された。乱伐を恐れて輪伐法を定め,留山(とめやま)・留木の制をしくなど保護にもつとめた。…
※「白髪山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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