杉尾神社(読み)すぎおじんじや

日本歴史地名大系 「杉尾神社」の解説

杉尾神社
すぎおじんじや

[現在地名]室戸市室戸岬町 三津

三津みつ集落の南、山手の広畑ひろばたけ鎮座。古くは杉尾大明神と称した。祭神大国主命。旧村社。三津・高岡たかおか産土神で、勧請年月は不詳であるが室津むろつ蔵戸くろどにも杉尾明神が祀られ、その住民が移住するに伴い分祀したと考えられる。天正一五年(一五八七)の東寺地検帳には一三筆一町九代六歩の神田がみえる。このうち九筆は現社地から離れた集落北方のまる山周辺にあり、丸山は海際に独立した小山で、室津から三津坂を越えた入植者にとって最も目につきやすい山である。杉尾神社は開発の初期いったんこの山に祀られたが、開発の進捗によって集落の中心が南下、後に現在地に移されたと思われる。


杉尾神社
すぎおじんじや

[現在地名]安芸市土居

土居どい集落のほぼ中央、安芸城跡の南に鎮座。祭神は神武天皇。旧郷社。創建については明らかでないが、安政四年(一八五七)の川北村風土取縮指出牒(川北村役場文書)に「昔時畑山村ニ有之処、洪水に流出、土居村之内玉造之東端之杉之枝へ留り有之を、横山何某と申者見付候、我家へ迎へ来り其後土居横山両村之氏神と称し祭来り申候、尤年暦不相知」と記されている。

天正一七年(一五八九)の川北江川横山地検帳では、横山の地に三反二一代三歩の杉尾領が記され、「御神事十二月節句有り」とみえる。


杉尾神社
すぎおじんじや

[現在地名]金屋町修理川 中村

旧村社。白髭しらひげ丹生にう八幡を祀る。「金屋町誌」によれば明細帳に応永一三年(一四〇六)の勧請、享徳三年(一四五四)再興とあるという。文安四年(一四四七)八月三日の畠山持国寄進状写(金屋町誌)によれば、石垣いしがき(鳥屋城、現金屋町)に入城した持国は、荘園鎮守社であった当社へ神田を寄付しており、畠山氏庇護を受けていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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