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村上浪六 むらかみ なみろく

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美術人名辞典の解説

村上浪六

小説家。大阪生。名は信、別号にちぬの浦浪六・眠獅庵・無名氏等。諸種の職を経て報知新聞社に校正係として入社。処女作『三日月』が好評を博し一躍人気作家となった。これは撥鬢と呼ばれる通俗小説で、その男性的心意気と旧道徳感が人気を得た。以後多くの作品を書き続け、大衆作家として長く人気を持した。昭和19年(1944)歿、80才。

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デジタル大辞泉の解説

むらかみ‐なみろく【村上浪六】

[1865~1944]小説家。堺の生まれ。本名、信(まこと)。別号、ちぬの浦浪六。撥鬢(ばちびん)小説とよばれる通俗小説を多数発表した。作「三日月」「奴の小万」など。

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百科事典マイペディアの解説

村上浪六【むらかみなみろく】

小説家。本名は信(まこと)。別号,ちぬの浦浪六,眼獅庵。堺生れ。1890年《郵便報知新聞》に入り,翌年編集長森田思軒のすすめで書いた《三日月》が好評を得た。以後,《朝日新聞》の専属作家となるなどして,《井筒女之助》《奴(やっこ)の小万》《妙法院勘八》など,町奴を主人公とする〈撥鬢(ばちびん)小説〉を多く書き,大衆文学の先駆をなした。
→関連項目大衆文学都の花村井弦斎

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

村上浪六 むらかみ-なみろく

1865-1944 明治-大正時代の小説家。
慶応元年11月1日生まれ。明治24年「郵便報知新聞」に連載した「三日月」で流行作家となる。のち「東京朝日新聞」にうつり,撥鬢(ばちびん)小説とよばれた一連の任侠ものを発表。昭和19年12月1日死去。80歳。和泉(いずみ)(大阪府)出身。本姓は兼松。本名は信(まこと)。別号にちぬの浦浪六。作品はほかに「当世五人男」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

むらかみなみろく【村上浪六】

1865‐1944(慶応1‐昭和19)
小説家。大阪堺の生れ。本名信(まこと)。別号ちぬの浦浪六。早く父を失い,母の手で育てられた。少年時代よりさまざまな境遇に転変の生活を送ったが,1890年《郵便報知新聞》に入社,翌91年同紙の日曜付録〈報知叢話〉に《三日月》を発表,主人公の男だて三日月次郎吉の痛快な活躍ぶりが読者に喜ばれ,幸田露伴の作かとまでもてはやされた。その後,朝日新聞社の専属作家となり,多くの任俠小説を書き,明治20年代の〈撥鬢(ばちびん)小説〉の大家と仰がれた。

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大辞林 第三版の解説

むらかみなみろく【村上浪六】

1865~1944) 小説家。和泉国堺の人。本名、信まこと。別号、ちぬの浦浪六。町奴の仁俠にんきようと男伊達おとこだてを描く撥鬢ばちびん小説を得意とした。代表作「井筒女之助」「奴の小万」「当世五人男」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

村上浪六
むらかみなみろく

[生]慶応1(1865).11.1. 和泉,堺
[没]1944.12.1. 東京
小説家。本名,信。小学校卒業後,県令や政治家の家に寄食して官途についたが,20歳でやめ,転々とした。 1890年報知新聞社に入社,翌年『三日月』を書き,幸田露伴の変名と目されるほどの好評を得た。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

村上浪六
むらかみなみろく
(1865―1944)

小説家。大阪府堺(さかい)に生まれる。本名信(まこと)。別号ちぬの浦浪六、眠獅庵(みんしあん)主人。1890年(明治23)『報知新聞』の校正係となり、翌年森田思軒(しけん)編集長の勧めで処女作『三日月』を発表、好評を博す。『奴(やっこ)の小万(こまん)』(1892)、『後の三日月』(1894)、『侠客神髄妙法院勘八(みょうほういんかんぱち)』(1926)などは、町奴の男達(おとこだて)「侠」をモチーフとし、いわゆる「撥鬢(ばちびん)小説」とよばれた。また、純粋な激情をもって権力に立ち向かい、意地を貫いて死んでゆく『破太鼓(やれだいこ)』(1892)や、木賃宿の生活を描いた『八軒長屋』全三巻(1906~08)などが注目される。[山崎一穎]
『『明治文学全集89 明治歴史文学集(1)』(1975・筑摩書房) ▽木村毅著『明治文学夜話近代精神と文壇』(1975・至文堂)』

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