デジタル大辞泉 「杜仲茶」の意味・読み・例文・類語 とちゅう‐ちゃ【×杜仲茶】 杜仲の葉を煎じたお茶。肝機能の向上や血圧を下げるのに効果があるとされる。→杜仲 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
食の医学館 「杜仲茶」の解説 とちゅうちゃ【杜仲茶】 《栄養と働き&調理のポイント》 杜仲(とちゅう)は中国四川(しせん)省原産の落葉樹で、他に同類をもたない一科一属一種のめずらしい植物です。害虫や細菌も寄せつけない強い生命力をもち、その樹皮は古来より、不老長寿の高貴な漢方薬として珍重されてきました。 杜仲茶は、樹皮と同様の成分を含む杜仲の葉を熱湯で抽出したものです。葉の薬効は、樹皮よりずっとゆるやかです。 ○栄養成分としての働き 杜仲の葉は栄養素に富んでおり、その抽出液の杜仲茶にもカリウム、マグネシウム、亜鉛(あえん)、リンなどのミネラルやビタミンCが豊富です。 さらに、副交感神経の緊張をやわらげる成分、血圧の降下作用がある成分などが含まれているといわれています。 これらの栄養素の働きによるおもな効用は、高血圧、動脈硬化、冷え症、便秘、むくみなどの予防・改善。また、ストレス解消や物忘れの防止にも有効なほか、コラーゲンの分解・合成能力を高めて、肌の老化も防ぐといわれます。 最近では、さまざまな形に製品化された杜仲茶が市販されていますが、購入するときには杜仲葉100%のものを選ぶのがポイントです。 ○注意すべきこと 杜仲茶にはカリウムが多く含まれるので、腎臓病などでカリウムの摂取制限を受けている人はひかえてください。 出典 小学館食の医学館について 情報
百科事典マイペディア 「杜仲茶」の意味・わかりやすい解説 杜仲茶【とちゅうちゃ】 中国・四川省原産の落葉高木〈トチュウ〉の葉を使ったチャ。カルシウム,カリウムなどの微量元素が含まれ,健康茶として好まれる。トチュウは高さ約20m,樹皮は暗褐色,葉は長さ5〜15cm,やや厚めの楕円形で縁は鋸(のこぎり)歯状で,もともとは樹皮を乾燥させ,煎じて飲用した。 血圧降下,血行障害の改善,利尿作用,筋骨の増強などに有効で,中国では約3000年前の殷・周の時代から不老長寿の薬として珍重されてきた。樹皮は採取できるようになるまでに17〜18年かかり,再生にも長い時間を要する。日本で葉の成分を研究した結果,その水抽出エキスにも樹皮と同様の効能があることがわかった。 葉は2年目以降,毎年でも収穫が可能なこともあり,現在では葉を利用することが多い。葉には肝臓の糖代謝機能,腎臓や大腸・小腸の排泄機能,消化吸収機能,免疫機能などの回復,筋肉・血管・骨の老化防止,膝・腰の痛みの緩和,しみ・シワの防止にも効果があるといわれる。飲料のかたちで販売される他,茶葉やティーバッグなども市販されている。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
飲み物がわかる辞典 「杜仲茶」の解説 とちゅうちゃ【杜仲茶】 中国南西部四川省原産のトチュウ科の落葉高木、杜仲の葉を乾燥させ、飲料用としたもの。また、これを煎じた飲み物。成分にゲニポシド酸を含み、利尿、血圧降下、肝機能の向上、脂肪の減少などに効果があるとされる。 出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報