東吉野村(読み)ひがしよしのむら

日本歴史地名大系 「東吉野村」の解説

東吉野村
ひがしよしのむら

面積:一三一・八四平方キロ

郡の北東隅を占める。西は吉野町、南は川上村に接し、北は宇陀郡菟田野うたの町と室生曾爾そに御杖みつえ各村に、東は三重県に境する。菟田野町境には佐倉さくら峠があり、南北交通路の要地となっている。三重県境には台高だいこう山脈が南北に縦走し、北から高見たかみ(一二四八・九メートル)高見峠国見くにみ(一四一八・七メートル)があり、高見峠も重要な東西交通路にあたっている。同山脈から流れ出る高見川が、右岸から平野ひらの川・谷尻たんじり川・鷲家わしか川、左岸から四郷しごう川・日裏ひうら川などの諸支流を合わせて西流し、吉野町に入って吉野川本流に合流する。

川沿いの小平野に集落や耕地があり、ほかは吉野杉や檜の美林に覆われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東吉野村」の意味・わかりやすい解説

東吉野〔村〕
ひがしよしの

奈良県東部,吉野川支流の高見川上流域の村。 1958年小川村四郷村高見村が合体して成立。スギヒノキなどの良質の木材を産する。磨き丸太特産。農業はほとんどが畑作で,茶,花卉を栽培。鷲家は伊勢街道 (国道 166号線) のかつての宿場町で,小川とともに天誅組ゆかりの地として知られ,義士の墓がある。興禅寺には貴重な文化財の薬師如来像がある。丹生川上神社中社のツルマンリョウ自生地は天然記念物。東部の三重県境にある高見山,国見山を中心とする一帯室生赤目青山国定公園に属する。面積 131.65km2。人口 1502(2020)。

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