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松亭金水 ショウテイキンスイ

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デジタル大辞泉の解説

しょうてい‐きんすい【松亭金水】

[1797~1862]江戸後期の読本・人情本作者。江戸の人。本名、中村経年または保定。別号、積翠道人など。作に、人情本「閑情末摘花」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

松亭金水 しょうてい-きんすい

1797-1863* 江戸時代後期の戯作(げさく)者。
寛政9年生まれ。谷金川(きんせん)に書をまなび,筆耕を職業とする。為永春水(ためなが-しゅんすい)の人情本の浄書をきっかけに著作をはじめ,人情本,読み本をかいた。文久2年12月12日死去。66歳。江戸出身。姓は中村。名は保定,経年。通称は源八。別号に積翠道人。作品に「恋の花染」「閑情末摘花(すえつむはな)」など。

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朝日日本歴史人物事典の解説

松亭金水

没年:文久2.12.12(1863.1.31)
生年:寛政9(1797)
江戸後期の戯作者。本名は中村保定,また経年。別に積翠道人などと号する。初めは筆耕を業とし,為永春水の人情本の筆耕などを手がけて,次第に戯作の道に入った。天保3(1832)年に人情本『恋の花染』を刊行し,ちょうど天保の改革で春水が筆を折ったあとを受けて,勧善懲悪的趣向立ての人情本を多作し,末期人情本界の代表的作者となる。その器用さにまかせて,他人の書き遺した作品を書き継いで完成させたものが極めて多く,それがそのままその作風になっているともいえよう。合巻や読本,また随筆なども手がけている。

(中野三敏)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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大辞林 第三版の解説

しょうていきんすい【松亭金水】

1797~1862) 江戸後期の戯作者。江戸の人。人情本を手がけ、天保の改革で筆禍をうける。著「閑情末摘花」「恋の花染」など。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

松亭金水
しょうていきんすい
(1795―1862)

江戸後期の戯作者(げさくしゃ)。本名中村経年また保定。通称源八郎また源八。別号積翠(せきすい)道人、拙作堂など。初め筆耕に従事し、江戸・神田大和(やまと)町に住す。曲亭馬琴(ばきん)の読本の筆耕をよくつとめた谷金川(たにきんせん)の門人。春水(しゅんすい)人情本の筆耕に携わるうち、人情本の作をものするようになり、為永春水の門人となる。春水ほどの艶情(えんじょう)味はないが、多くの人情本を手がけた結果、春水同様、天保(てんぽう)の改革に筆禍を受ける。晩年は江戸の諸所を転々とした。幕末の戯作者梅亭金鵞(ばいていきんが)は門人。おもな著作に『比翼連理花廼志満台(はなのしまだい)』(1836)、『閑情末摘花(かんじょうすえつむはな)』(1839~41)などの人情本、『積翠閑話』(1858)などの随筆、その他がある。[武藤元昭]
『『日本名著全集15 人情本集』(1928・同書刊行会)』

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世界大百科事典内の松亭金水の言及

【曲山人】より

…為永春水とならんで人情本の全盛期を代表する作者。松亭金水が遺稿をついだ《娘太平記操早引(みさおのはやびき)》第3編序(1839)には,〈大かたならざる畸人なりしが,嗚呼惜い哉不幸にして,早く黄泉の客となる〉とあり,書家として名声を博していたことも記されている。【前田 愛】。…

【人情本】より

…前者の系譜を引くのは《娼妓美談(けいせいびだん) 籬の花(まがきのはな)》(1817)など,末期洒落本作者として出発した鼻山人であり,後者の中型読本から市井の男女の情話を描く人情本様式への転回を告げたのは,新内の名作《明烏(あけがらす)》の後日談として書かれた,2世南仙笑楚満人(なんせんしようそまひと)(為永春水)・滝亭鯉丈(りゆうていりじよう)合作《明烏後正夢(のちのまさゆめ)》(1819‐24)と素人作者の写本《江戸紫》を粉本とした十返舎一九の《清談峯初花(せいだんみねのはつはな)》(1819‐21)であった。 《明烏後正夢》で戯作(げさく)文壇に登場した2世楚満人は,その後,狂言作者2世瀬川如皐(じよこう)や筆耕松亭金水(しようていきんすい)らの助力を得て,二十数部の人情本を出版するが,いずれも未熟な習作で世評もかんばしくなかった。しかし,2世楚満人の戯号を改めた為永春水が,1832年(天保3)《春色梅児誉美(しゆんしよくうめごよみ)》を発表するに及んで,その凄艶な恋愛描写と洗練された〈いき〉の美学が少なからぬ反響を呼び,風俗小説としての人情本のジャンルが確立することになった。…

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