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林洞海 はやし どうかい

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美術人名辞典の解説

林洞海

洋方医家。明治28年(1895)歿、83才。

出典|(株)思文閣
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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

林洞海 はやし-どうかい

1813-1895 江戸後期-明治時代の医師。
文化10年3月3日生まれ。江戸で足立長雋(ちょうしゅん)にまなぶ。佐藤泰然とともに長崎に遊学し,ニーマンに師事。万延元年幕府につかえ,のち侍医となり,法眼(ほうげん)にすすむ。維新後は沼津病院副院長,大阪医学校長などをつとめた。明治28年2月2日死去。83歳。豊前(ぶぜん)小倉(福岡県)出身。名は彊。字(あざな)は健卿。訳書にワートル「窊篤児(ワートル)薬性論」など。

出典|講談社
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朝日日本歴史人物事典の解説

林洞海

没年:明治28.2.2(1895)
生年:文化10.3.3(1813.4.3)
幕末明治期の蘭方医。豊前国小倉篠崎村(北九州市小倉北区)生まれ。名は彊,字は健郷,号は梅仙,堂号は存誠斎。江戸に出て足立長雋の門に入り蘭方医学を学び,2度長崎に遊学。江戸に帰り,同門の佐藤泰然が佐倉に移ったあとの旧宅を譲り受け,泰然の娘を娶って開業した。小倉藩医から幕府医官となり奥医師,法眼に進み,維新後は静岡藩沼津病院副長を務めたのち新政府に出仕,大学中博士,大阪医学校長,権大典医,皇太后付,4等侍医等を歴任した。長男は研海。東京で没し,駒込吉祥寺に葬られた。著訳書に『ワートル薬性論』『内科簡明』(共訳)がある。<参考文献>村上一郎『蘭医佐藤泰然―その生涯とその一族門流―』

(宗田一)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

はやしどうかい【林洞海】

1813‐95(文化10‐明治28)
幕末・明治初期の洋方医。豊前国小倉に生まれ,名は彊,字は健卿。1832年(天保3)江戸に出て蘭方医足立長雋(ちようしゆん)に師事,さらに同門の佐藤泰然とともに長崎に遊学して蘭方医学を深め,江戸に帰りワートルJ.A.van der Waterの《窊篤児(ワートル)薬性論》を訳し刊行,薬効分類による洋方薬物知識の普及に貢献した。60年(万延1)幕府に出仕,侍医・法眼となり,維新後は静岡藩病院副院長,大学中博士,大阪医学校校長,権大典医を歴任した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

林洞海
はやしどうかい

[生]文化10(1813).小倉
[没]1895. 東京
幕末の蘭方医。天保3 (1832) 年 20歳で江戸に出て足立長雋に入門,同6年から3年間,佐藤泰然に従って長崎で蘭学を学んだ。同 14年,江戸薬研堀で蘭学塾を開く。万延1 (60) 年将軍徳川家斉の病気にあたり,初めて蘭方医を採用の際,その一人にあげられ,侍医法眼となった。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

林洞海
はやしどうかい
(1813―1895)

幕末の医官、薬学者。豊前(ぶぜん)国(福岡県)小倉(こくら)の出身。名は彊。字(あざな)は健卿。20歳で江戸へ出て足立長雋(あだちちょうしゅん)に蘭方(らんぽう)医薬を学ぶ。先輩佐藤泰然とともに長崎で蘭医ニーマンJohannes Erdewin Niemann(1796―1850)に4年間師事。江戸に戻り、泰然の娘婿となり両国薬研堀(やげんぼり)の医院を継ぐ。洞海訳『ワートルの薬性論』(1850)は、薬品を生理作用・医治効能に分類解説し、従来の辞書的分類の類書とは一頭地を抜く著訳で、1856年(安政3)刊行後広く読まれた。1858年洞海ら江戸蘭方家が神田に種痘所を創設。同年、将軍家定が重態に陥り、漢方侍医が匙(さじ)を投げ、蘭方医が将軍侍医に起用され、これにより幕府の蘭方禁令が解かれた。1861年(文久1)種痘所が幕府の西洋医学所となり、洞海、大槻俊斎(おおつきしゅんさい)が長となった。[根本曽代子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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