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枯れ葉剤 カレハザイ

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デジタル大辞泉の解説

かれは‐ざい【枯れ葉剤】

ベトナム戦争で、米軍が密林に大量に散布した除草剤。2,4-D(ジクロロフェノキシ酢酸)と2,4,5-T(トリクロロフェノキシ酢酸)との混合物で、ダイオキシンを含み、奇形児や癌(がん)の多発など多くの二次的災害をひき起こした。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

枯れ葉剤

米軍はベトナム戦争中の1961~71年、密林に潜む敵を掃討するため、計7200万リットルと推定される数種類の枯れ葉剤を散布した。そのひとつ「エージェントオレンジ」は有毒のダイオキシンを含み、多くのベトナム人や米兵ががんなどの病気に侵された。子や孫に結合双生児や水頭症、知的障害などを抱えた多数の先天性障害児が生まれ、遺伝子に作用するダイオキシンの影響が疑われている。 米政府は薬剤散布と障害との疫学的な因果関係の証明がないとして一切、ベトナム人への補償に応じていない。2012年からダナンで土壌の除染を始めたが、中・南部に広がる高汚染地の一部にすぎない。

(2015-05-01 朝日新聞 朝刊 2外報)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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大辞林 第三版の解説

かれはざい【枯れ葉剤】

落葉剤の俗称。
ベトナム戦争で使用された密林枯死用の、ダイオキシンを含む 2 、 4 、 5 - T 系除草剤の通称。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

枯れ葉剤
かれはざい

農薬の用途上の分類で落葉(らくよう)剤にあたるものを俗称する場合と、マスコミ用語として2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)系除草剤をさす場合がある。農薬界や学会では通常は落葉剤の用語を使うので、枯れ葉剤という場合は、草木を枯殺させる2,4,5-T系除草剤のみをさすことが多い。マスコミがこれを枯れ葉剤と呼称した由来は、ベトナム戦争の際、密林の中に隠れている南ベトナム解放民族戦線の兵士を発見する目的で、密林を枯らすためにアメリカ軍が航空機から2,4,5-T系除草剤を散布したことによる。アメリカ軍がこの除草剤をオレンジ剤とよんでいたためオレンジ作戦などと称したが、日本のマスコミはこれを枯れ葉作戦といい、この目的で使った薬剤を枯れ葉剤とよぶようになった。
 2,4,5-T系除草剤を合成する際に不純物として超微量含まれるダイオキシンが、1969年、アメリカでの動物実験によって催奇形(さいきけい)性や発癌(はつがん)性のあることが判明したため、アメリカは2,4,5-T系除草剤の使用を中止した。日本では1965年(昭和40)ごろから、おもに営林署(現、森林管理署)関係で使用されていたが、アメリカでの経緯を考慮し、1971年に2,4,5-T系除草剤の使用を全面的に取りやめた。ベトナムで他地域よりも多くの先天性障害児がみられる理由を枯れ葉作戦の結果とする説がある。また、大量の枯れ葉剤にさらされた従軍アメリカ人のなかからも先天性の障害児が生まれた例もあるといわれる。[村田道雄]

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