国有林野の管理,経営業務は林野庁の所管であるが,その地方機関として,9営林局(北海道,青森,秋田,前橋,東京,長野,大阪,高知,熊本),5営林支局(函館,旭川,帯広,北見,名古屋)の上級管理機関と260余の下部管理機関である営林署がある。1924年,従来の林区署制度(〈国有林〉の項参照)が廃止され,営林局,営林署が設置されたのに始まる。営林署の業務は造林,伐採,治山,保護事業など全般にわたるが,地元住民と国有林との接点に位置しており,地元経済,産業や住民の生活との結合を図りながら管轄森林を管理,経営することが求められている。営林署員は常時,山を巡視し,火災や盗伐などの被害を防ぎ,蓄積量や本数を調査し,林道をつけ,造林,伐採,搬出を行うなどの仕事をしている。直接または間接に作業員を雇用して行うこともある。最近では国有林内に入り込む都市人も多く,ごみや空缶の処理,危険防止管理の仕事も増えている。国有林野事業の経営悪化が進むにつれ整理・統合などが進められている(14営林(支)局を7森林管理局に,264営林署を98森林管理署に再編)。
→林野庁
執筆者:筒井 迪夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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林野庁の地方出先機関の一つである森林管理署の旧称。林野庁所管の森林を管理していたが、1998年(平成10)の国有林改革に伴い、翌年に森林管理署と改称された。
[編集部]
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