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桜井茶臼山古墳 さくらいちゃうすやまこふん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

桜井茶臼山古墳
さくらいちゃうすやまこふん

奈良県桜井市外山にある丘陵の尾根の先端を利用して造られた前方後円墳。全長約 207m,後円部の径 105m,前方部の幅 60mで,後円部に比して前方部が低い。主体部は長さ約 7m,幅約 1m,高さ約 1.5mの竪穴式石室で,木棺が納められている。副葬品には,玉杖,鏡,琴柱形石製品石釧銅鏃鉄鏃などがある。また墳丘上にあった壺形の土師器 (はじき) は石室を中心に長方形区画に並べられており,埴輪の原型ではないかといわれている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

桜井茶臼山古墳

被葬者は不明だが、大和政権初期の大王墓の可能性が指摘されている。竪穴式石室の内部は貴重な顔料「水銀朱」が大量に塗られ、国内最多の81面分の鏡や碧玉(へきぎょく)製の玉杖(ぎょくじょう)3本など副葬品が見つかった。石室真上部分では前例のない複数の柱穴跡が出土し、「丸太垣」が囲んでいたとみられる。陵墓には指定されていない。

(2011-06-14 朝日新聞 朝刊 3社会)

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百科事典マイペディアの解説

桜井茶臼山古墳【さくらいちゃうすやまこふん】

奈良県桜井市にある4世紀前半の前方後円墳史跡)。全長208m。丘陵地を利用した典型的な前期古墳。後円部の竪穴(たてあな)式石室からは玉杖や鏡・玉類・刀剣などの副葬品が出土した。

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国指定史跡ガイドの解説

さくらいちゃうすやまこふん【桜井茶臼山古墳】


奈良県桜井市外山(とび)にある4世紀初頭の前方後円墳。鳥見山の北麓に広がる自然丘陵を利用して築造され、規模は全長約207m、後円部径約110m、高さ約19m、前方部幅約61m、高さ14m。古墳時代前期の前方後円墳のもっとも典型的なものの一つとされる。後円部墳頂から埴輪(はにわ)に先行する形式と推定されている底部に孔(あな)のある壺形土器の配列が出土し、注目された。長さ約11m、幅約5m、深さ約3mの竪穴(たてあな)式石室は、内部に水銀朱が塗られ、国内最多の80面以上の銅鏡破片や玉杖(ぎょくじょう)、玉類、車輪石などの石製品や武器、農耕具ほかが出土した。1973年(昭和48)に国の史跡に指定され、2004年(平成6)にも追加指定があった。近畿日本鉄道大阪線ほか桜井駅から徒歩約15分。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

桜井茶臼山古墳
さくらいちゃうすやまこふん

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世界大百科事典内の桜井茶臼山古墳の言及

【茶臼山古墳】より

…段築にした円丘の形を茶臼に見たてた命名であろうが,円墳にかぎらず,前方後円墳にも多くの例を見る。赤堀茶臼山古墳(群馬県),池田茶臼山古墳(大阪府),桜井茶臼山古墳(奈良県),柳井(やない)茶臼山古墳(山口県)は特に有名である。
【赤堀茶臼山古墳】
 群馬県佐波郡赤堀村今井にある5世紀前葉の前方後円墳。…

※「桜井茶臼山古墳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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