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概念形成 がいねんけいせいconcept formation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

概念形成
がいねんけいせい
concept formation

経験を通じて新しい概念をつくり上げる過程。大きく分けて,日常的な概念を児童が発達的に形成する過程の観察と,実験場面で人工的な概念を短期間学習する過程の観察の2つの方法により研究が行われている。なお,研究者によっては新しいカテゴリーをつくりだす過程を概念形成と呼び,そのカテゴリーを規定する属性を明らかにする過程を概念達成と呼んで区別することもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

概念形成
がいねんけいせい
concept formation

児童から成人に至る発達を通じて、概念を獲得する過程を意味する。概念は個々の経験から一般的な区分や規則が成立した結果生じるが、そこには種々の段階が認められる。(1)個々の具体的な事物について、外的に現れた特徴を基にして共通の名前のもとに一括する。この特徴はかならずしも1種類ではなく、事態に応じて、さまざまな特徴が選択される。たとえば、事物の彩りの間で赤とか緑とかの概念が、また有色と無色との間で色という概念が形成される場合である。(2)直接、外的に現れない事物の関係や成分を抽出し、共通の名前のもとに一括する。現れた面で異なっている事物の間に数という概念を形成したり、論理的な脈絡をつけたりする場合である。
 (1)(2)はそれぞれ単純な場合から複雑な場合、下位からこれを包括する上位の場合が認められる。共通な名前のもとに一括するという点で、言語は概念形成にとって重要な役割をもっている。しかし言語をもたない動物にも、概念形成といえる事実が認められる。たとえば、ハトに、特定の人の像が写っている写真を、写っていない写真から区別する訓練をすると、姿、位置、大きさの違う他の人の像についても、それの有無を写真のなかで区別することが確かめられているし、簡単な数の大小を区別することも知られている。[小川 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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