(読み)シン

デジタル大辞泉 「槙」の意味・読み・例文・類語

しん【槙〔槇〕】[漢字項目]

人名用漢字] [音]シン(呉)(漢) [訓]まき
木の名。「柏槙びゃくしん
難読槙皮まいはだ

まき【槙】

姓氏の一。
[補説]「槙」姓の人物
槙有恒まきありつね
槙文彦まきふみひこ

まき【槙】[書名]

日本俳誌。昭和49年(1974)、平井照敏主宰により創刊

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精選版 日本国語大辞典 「槙」の意味・読み・例文・類語

ま‐き【真木・槇・柀】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ま」は接頭語 )
  2. ( すぐれた木の意 ) 杉や檜などの木の称。
    1. [初出の実例]「我が御魂を船の上に坐(ま)せて、真木(まき)の灰を瓠(ひさご)に納(い)れ」(出典古事記(712)中)
    2. 「今はとて宿離(か)れぬとも馴れきつるまきの柱は我を忘るな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)真木柱)
  3. 植物「こうやまき(高野槇)」「いぬまき(犬槇)」の異名
    1. [初出の実例]「又、胸の毛を抜き散つ。是れ、檜(ひのき)に成る。尻の毛は是れ、柀(マキ)に成る」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))

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普及版 字通 「槙」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 14画

(旧字)槇
人名用漢字 14画

[字音] テン
[字訓] こずえ・まき

[説文解字]

[字形] 形声
声符は眞(真)(しん)。眞に塡・(てん)の声がある。〔説文〕六上に「木の頂なり」とあって、巓頂(てんちよう)の意を以て解する。「また一に曰く、仆(たふ)れたる木なり」というのも、倒の意をとるものであろう。わが国では「真木(まき)」とよむ。字形を分けてよむもので、柾(まさ)・樫(かし)・椿(つばき)・萩(はぎ)などと同例である。「まき」はすぐれた木。杉や檜(ひのき)など、神事に用いる木をいう。

[訓義]
1. こずえ、木のうれ。
2. たおれた木。
3. 木目がこまかい、根がこむ。・塡の意をとるものであろう。
4. わが国では、まき、いぬまき、また杉・檜の類をいう。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕槇 万木(まき) 〔名義抄〕槇 コズヱ 〔立〕槇 コズヱ・キノスヱ・スギノキ

[語系]
槇・tjienは同声。(しん)は稠密(しん)は緻密、(しん)は稠髪。槇は〔広韻〕に「木密なり」とあり、眞声の字にその義がある。

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