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樹木医 じゅもくい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

樹木医
じゅもくい

樹病の診断治療や予防,後継樹の保護育成の指導を行なう専門家。 1991年に財団法人日本緑化センターによって発足した樹木医制度のもとで誕生。背景には,環境汚染,気象要因,土壌環境,生物要因などによって樹勢が衰退したり,生育不良の樹木を保護・管理することが緊急課題となっていることがあげられる。応募資格は樹木の診断,治療等に関する業務経験が7年以上。樹木医資格審査に合格し,樹木医として登録されることが必要で,2006年現在 1484人が認定されている。樹木医という名称は商標登録のため,同センターの資格認定試験に合格した者以外使用することができず,日本樹木保護協会によって認定される樹医とは異なる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

樹木医

財団法人日本緑化センターが91年から実施している認定制度で、樹木の健康診断や治療をする。応募資格は樹木の診断、治療の業務経験が7年以上必要で、1次、2次、面接などの審査がある。

(2008-09-08 朝日新聞 朝刊 埼玉 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

樹木医【じゅもくい】

病虫害などに冒された樹木の診断と治療にあたる技術者。特に天然記念物に指定されているような巨樹老樹などを対象に,薬剤散布塗布灌注,腐朽部の枝や幹の切断傷口充填,土壌・日照のような周辺環境の改善などの処置を施して樹勢の回復を図る。

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大辞林 第三版の解説

じゅもくい【樹木医】

名木や古木の保護・治療などに携わる技術者。1991年(平成3)より林野庁が行う試験を受け、認定された者。 → 樹医

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

樹木医
じゅもくい

地域の巨樹・名木の健康度を診断し、衰退原因を特定して樹勢回復・保全のための対策を提言できる専門技術の保有者。樹木の治療、後継樹の育成や保護、知識の普及や指導なども行う。日本緑化センターが認定する民間資格であり、認定試験の応募には樹木の保護管理等に関する業務経験が7年以上必要で、審査、研修、面接を経たのちに合否が決定される。
 国の「民間技能審査事業認定制度」が廃止された2000年(平成12)12月までは各省庁大臣の認定を受けた機関による認定資格の一つで、農林水産大臣認定資格として認められていた。
 この樹木医制度は、もともとは森林や樹木のもつ地球環境保全への効用が世界的に認められつつある気運のなかで、林野庁の「ふるさとの樹(き)保全対策事業」の一環として1991年(平成3)にスタートした。その4年後の見直しと新規事業(緑の文化財保全対策事業)発足に際して、緑の保全への貢献度の評価から、1995年に上記の農林水産大臣の認定資格となった(農林水産省告示第1871号)。その後、国の規制緩和政策に伴い、前記のように民間技能審査事業認定制度は廃止され、樹木医は公的資格ではなくなった。しかし、各地域における樹木医の地道な活動がマスコミによって取り上げられ、とくに巨樹・名木の外科手術による治療と樹勢回復が世間一般に注目されるにしたがって、樹木医資格取得希望者が急増した。樹木医資格取得者は2000年10月時点で約700名だったのが、2012年には2020名となった。
 樹木医の多くが加入している日本樹木医会では、本部のほかに各都道府県支部と地域総支部を設け、地方自治体や地域集落の緑の保全対策のほか、地域住民への啓蒙などを行っている。また、樹木医の活動は海外にも紹介され、1999~2000年にはタイからの要請で、樹木医会の編成した樹木医チームによりサクヤイ森林公園にある世界一のチーク巨樹の樹勢回復処置が実施された。[小林享夫]

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