檜舞台(読み)ヒノキブタイ

デジタル大辞泉 「檜舞台」の意味・読み・例文・類語

ひのき‐ぶたい【×檜舞台】

檜材で床を張った舞台能舞台や大劇場の舞台。
自分手腕を人々に見せる晴れの場所。「日本一を争う檜舞台に立つ」「国際政治檜舞台を踏む」
[類語]舞台ステージ回り舞台

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精選版 日本国語大辞典 「檜舞台」の意味・読み・例文・類語

ひのき‐ぶたい【檜舞台】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 檜で床を張った、歌舞演劇のための舞台。大劇場などの舞台。格式のある舞台をいう。
    1. [初出の実例]「かねてもよほすひの木ぶたいも成就し、今日こそ爰を晴れの能」(出典:浄瑠璃・傾城酒呑童子(1718)四)
  3. 転じて、自分の腕前を披露する晴れの場所。また、第一線のこと。
    1. [初出の実例]「檜木舞台(ヒノキブタイ)をふんで、すれからしたる身の果に」(出典洒落本・玉之帳(1789‐1801頃)三)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「檜舞台」の意味・わかりやすい解説

檜舞台
ひのきぶたい

ヒノキの板で床(ゆか)を張った舞台のこと。能舞台の総ヒノキ造りに影響を受け、一般的には杉を使っていたのを上等な劇場ではヒノキを使うようになり、したがって「檜舞台」といえば、大劇場または格式の高い劇場の意味になった。大芝居出演すること、あるいは日常でも名誉の場所に出ることを「檜舞台を踏む」という。

[松井俊諭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「檜舞台」の意味・わかりやすい解説

檜舞台
ひのきぶたい

一流の劇場の略称。かつて檜 (ひのき) の板で床を張ったのは,大劇場の舞台のみだったことから起こった呼び名。そのために大芝居に出演することを「檜舞台を踏む」と呼ぶようになった。転じて,一般でも一流の場所,日の当たる場所を指して使われるようになっている。現在の劇場では,舞踊のときに使用する所作台を除き,檜板は使われていない。

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デジタル大辞泉プラス 「檜舞台」の解説

檜舞台

1946年公開の日本映画。監督:豊田四郎、脚本:八木隆一郎、撮影:立花幹也。出演:長谷川一夫、山田五十鈴、山根寿子、志村喬ほか。第1回毎日映画コンクール撮影賞受賞。

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