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民族精神 みんぞくせいしんVolksgeist

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

民族精神
みんぞくせいしん
Volksgeist

民族に共通に見出される心理的個性 (民族性) や,一民族が社会環境の変化にもかかわらず持続的に共有する文化的性格。特殊的には,19世紀ドイツ・ロマン主義思想と歴史主義において展開された形而上学的概念をいう。この場合民族精神とは,個人精神やその相互作用の総体以上のもので,これらを超越した,民族に内在する実体としての精神であって,民族の言語,音楽,民話,風習,法などを創造する源泉であると考えられた。 F.サビニーは法を民族精神の所産であるとし,また,ヘーゲルにおいては,民族精神はこれらの文化,制度のみならず,国家に体現され,世界精神はこの民族精神を通じて自己を実現していくとされた。

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デジタル大辞泉の解説

みんぞく‐せいしん【民族精神】

一つの民族に共通な精神的特質。また、ある民族を精神的に統一する民族意識。
ヘーゲル哲学で、世界史の各発展段階を代表する民族の精神的原理。

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大辞林 第三版の解説

みんぞくせいしん【民族精神】

民族の紐帯ちゆうたいとなる、共通の伝統的精神。

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世界大百科事典内の民族精神の言及

【時代精神】より

…一般に,ある時代に支配的な知的,政治的,社会的動向を特徴的に表す全体的な精神的傾向をいう。この言葉は,もともと,18世紀後半から19世紀にかけて,とくにドイツにおいてつくられたもので,〈民族精神Volksgeist〉という概念の形成と相関している。ヘルダーは,民族的な精神文化,とくに民俗的,地方的な言語や詩に深い関心を寄せるとともに,人類史を人間精神の完成に向かう普遍的歴史としてとらえる考え方を提示し,〈もろもろの時代の精神〉を示す〈諸民族の精神〉,〈諸民族の天才〉などの概念を用いた。…

【民族】より

…つまり,唯物論的立場からすれば,民族は国家形成につづいて生まれ,国家形成のための先行条件ではありえないのである。19世紀ドイツのロマン主義的な歴史学者や歴史哲学者は近代国家によって実現した〈民族精神Volksgeist〉(個々人の精神を超越した精神)を説き,近代国家の形成に寄与したが,これはフォルクとしての民族を前提的に認めた立場であった。多様な民族概念は,そのいずれもが,それぞれにニュアンスの相違がみられるとしても,一定の地理的・経済的・社会的空間における単一支配階級による権力確立を認めているといえよう。…

※「民族精神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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